2008年9月アーカイブ

『さよなら渓谷』吉田 修一

さよなら渓谷 『さよなら渓谷』吉田 修一 新潮社 2008-06

都心からの景勝地として人気の桂川渓谷がある街で4歳の男の子の遺体が発見される。母親が疑われ、市営団地にはマスコミの人間が張り込みを続けている。その中の一人である記者の渡辺は、隣家の夫婦の夫に前科があることを知り興味を抱く。過去の事件を調べている中母親は逮捕され、隣家の夫の共犯が疑われるが・・?

 一つの殺人事件が描かれているがこちらは本題ではなく、隣家の夫婦にスポットライトを当てている。夏の暑さの気だるさややるせない生活の匂いが漂ってくるような情景描写のため重たい空気感が漂う作品なのだが、何故かスイスイと読み進められる。

 個人的には『悪人』より面白い作品だと思った。この作品でも加害者の”悪人ではない部分”に重きを置いている点は似ている。加害者も被害者も過去を消すことができずもがき苦しんでいる哀れさが切々と伝わってくる。双方の人生が交わる時何が起きるのか?

 理解できないような同感できるような・・人間の感情の深さを感じる作品だった。

読了日:2008.9.28
★★★★☆


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2008年9月29日

ruru (21:44)

カテゴリ:国内ミステリー吉田 修一

『心と体の不調は「歯」が原因だった!』丸橋 賢

心と体の不調は「歯」が原因だった! (PHP新書 533) 『心と体の不調は「歯」が原因だった!』丸橋 賢 PHP研究所 2008-07-16

医者に行っても直らない心身の不調の原因は体を支える歯の噛み合わせにあった!歯列不正や咬合不良による身体の歪みを治すことで、体調はもちろん精神状態、頭の働きも良くなる。歯科医師による咬合治療の効果を紹介。

 歯並びが体調に作用するというのは以前から気になっていたが、この本を読むと今のままにしておけないと思うくらい焦る・・。食生活や習慣の変化により現代人の歯列が歪んできているという警告がされているのだが、自分の歯列はまさにダメな現代人の典型・・!

 様々な症状を持つ患者の写真(全身や歯列)を用いて説明されているので鏡を見ながら読むのがオススメ。

 咬み合わせの異常が自律神経に影響することで免疫力が落ちて体調を崩したり、精神的にも悪影響があるとのこと。勿論咬合が原因の全てでは無いと思うが、軽視しがちな「歯」を見直す良い機会となる一冊だ。

読了日:2008.9.25
★★★★★


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2008年9月25日

ruru (23:56)

カテゴリ:美容・健康

『スクラップ帖のつくりかた』杉浦 さやか

スクラップ帖のつくりかた 『スクラップ帖のつくりかた』杉浦 さやか ベストセラーズ 2005-10

イラストレーター杉浦さやかさんのスクラップ実践イラストブック。

またまた買ってしまった杉浦さんシリーズ第3弾。

こちらは文庫ではなくA5版とやや大きめなので、イラストも存分に楽しめる。 可愛いノートにペタペタするのもいいし、普通のノートを可愛く飾るのもまた楽しみ♪ 手作業がしたくなってくる1冊!

読了日:2008.9.16
★★★★★

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2008年9月16日

ruru (23:52)

カテゴリ:趣味系

『やまだ眼』山田 一成

やまだ眼 『やまだ眼』山田 一成 毎日新聞社 2007-02

山田氏(お笑いコンビ:いつもここから)独特の観察眼=やまだ眼を佐藤 雅彦氏が解説。毎日新聞連載のまとめ本。

 ”いつもここから”が結構好きなのでふと見つけて購入してみた。大笑いするような内容ではなく、彼独特のどこか物悲しい観察眼に共感したり感心したり、微妙な空気感を楽しむ本。好きだなあ、こういう人。

 佐藤氏の解説は不要な気もするが、そのおかげでまとまっているから仕方ないか。自分なりに言葉の意味を考えるのが楽しいと思うのだが・・。パラパラっとすぐ読める。

 本ネタを1つ引用。

  ”人生が上手くいく本”
  興味はあっても
  本屋で手にとるのは恥ずかしい。 

読了日:2008.9.14
★★★★☆

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2008年9月15日

ruru (23:24)

カテゴリ:その他

『ハルモニア』篠田 節子

ハルモニア 『ハルモニア』篠田 節子 マガジンハウス 1997-12

チェリストの東野は福祉施設で入居者の由希にチェロを教えるようになる。情緒障害と引き換えに天才的な音楽性を得ていた由希だが、演奏者の模倣に留まり自分の音は出せない。東野は由希の才能に嫉妬と羨望を抱きながら、彼女の才能を愛していく。

 はっきり言って美しくない作品。初期の段階で筋がわかってしまうし、心温まるわけでも切なく哀しいわけでもなく、東野の中途半端な音の追求と障害の特異性ばかりがクローズアップされていてどうも気持ちよく読めない。

 何となく描きたい世界はわかるのだが、折角音楽という素晴らしい題材を使うのだからもっと品のある作品にして欲しかった。

読了日:2008.9.13
★☆☆☆☆

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『テロリストのパラソル』藤原 伊織

テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1) 『テロリストのパラソル』藤原 伊織 角川書店 2007-05

今はアル中のバーテンダーとして暮らす元全共闘闘士の主人公は、新宿中央公園の爆弾テロに居合わせ、指紋を残してきたことへの恐れと被害者となったかつての恋人のために、爆弾テロの真相を追うこととなる。全共闘時代の仲間や公安課刑事、協力者のヤクザや昔の恋人の娘・・過去の爆破事件の関係者たちが今回の事件に複雑に絡み合ってくる。犯人の目的は一体何なのか・・?

 史上唯一の直木賞&江戸川乱歩賞W受賞作らしい。廃人寸前の暮らしを続けていた主人公が、警察や自分を狙う何者かを出し抜きながら真相に近づいていく姿を描くハードボイルドミステリー。妙に落ち浮いたインテリのハードボイルドさが面白い。

 あまりにも登場人物が過去と繋がりすぎていて作りすぎ感はあるが、ノンストップで読める勢いはあって上手くまとまっているとは思う。

読了日:2008.9.14
★★★☆☆

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2008年9月14日

ruru (23:26)

カテゴリ:国内ミステリーその他の作家(ミステリー)

『楽しみは創り出せるものよ―ターシャ・テューダーの言葉〈2〉』

楽しみは創り出せるものよ―ターシャ・テューダーの言葉〈2〉 (ターシャ・テューダーの言葉 (2))
『楽しみは創り出せるものよ―ターシャ・テューダーの言葉〈2〉』
Tasha Tudor 食野 雅子
メディアファクトリー 2003-12

アメリカの絵本作家ターシャのライフスタイル85のエッセンスを、写真69点とともに紹介。

 国境を越えて多くの人々が彼女に惹かれる理由は、素晴らしい庭や自然体な生き方だけではなく、ここまで自分のライフスタイルを徹底的に追求し続けた彼女の揺ぎ無い信念ではないだろうか。上質な空気に満たされる1冊。

 今年亡くなられたとのこと、ご冥福をお祈りいたします。

読了日:2008.9.12 ★★★★★

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2008年9月13日

ruru (23:29)

カテゴリ:生活・実用

[雑誌]『NHK きょうの料理ビギナーズ 2008年 09月号』

NHK きょうの料理ビギナーズ 2008年 09月号 [雑誌]
[雑誌]『NHK きょうの料理ビギナーズ 2008年 09月号』
日本放送出版協会 2008-08-21


 今日はもう一冊今までと毛色の違ったオススメ雑誌を。

 先週末の深夜、ぼんやりと教育TVを見ていたら(視聴率低そうだ・・)「きょうの料理ビギナーズ」なる番組を再々放送?していてハツ江さんのキュートさにやられてしまった!知らなかったけど月~木に5分間ずつ放映しているらしい。

 今月のテーマは”大豆食品”で、豆腐料理中心の簡単ヘルシーレシピが満載でかなり気に入った。”ビギナーズ”というだけあって、丁寧な解説で分り易い。

 番組はその後見ることができていないが、このシリーズいいかも。


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2008年9月12日

ruru (22:46)

カテゴリ:生活・実用

和の器の本

 たまには実用書。

 カフェ風なシンプル陶器もいいけれど、私は何と言っても和の器が好き!ただ、器そのものの存在感が強いので上手く使いこなせないことも。そこで、器を生かす盛り付けの参考になる本は無いかな~と思って購入したのが下記の本。

和食じょうず盛り付けと器づかい―お惣菜からおもてなし料理まで175品 (淡交ムック―ゆうシリーズ)
『和食じょうず盛り付けと器づかい―お惣菜からおもてなし料理まで175品 』(淡交ムック―ゆうシリーズ)
淡交社 1999-02

 懐石料理をベースに和食の美しい盛り付け例を数多く掲載。ページの全てが料亭の趣きで上質な気分になれる。お刺身や煮物くらいならすぐ真似できるし、お気に入りのオススメ本。但し、ちょっと古いので新品では手に入りにくいかもしれない。


いまどき和の器―知っておきたい器使い
『いまどき和の器―知っておきたい器使い』
高橋書店 2005-05

 こちらは最近購入したもので、どちらかというと器ガイド本。作家の作品やギャラリーの紹介、器の説明がメイン。料理の盛り付けにも触れているが、花器としての使い方の方が参考になった。花瓶に活けるよりずっと素敵。和風にこだわらず、現代的でモダンなセンスが良い。


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ruru (22:11)

カテゴリ:生活・実用

『なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子』鯨 統一郎

なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫)
『なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子』鯨 統一郎
祥伝社 2004-01

臨床心理士の松本君はメンタルクリニック”なみだ研究所”で働き始める。伝説的セラピストであるはずの所長波田煌子は、少女のような容貌と貧相な知識でとんちんかんなセラピーばかり行っている。学問と論理を元に真面目にセラピーに励む松本君だったが、クライエントの悩みを次々解決していくのは突然の閃きを持つ波田煌子の方である。

 セラピーを題材にした連作短編集。研究所で行われる勉強会では数々の学説が挙げられクライエントに実践されるが、最後は必ず波田煌子の意外な発想で悩みがわかり解決していく。波田煌子の目に涙が浮かべば、それは解決の証。

 ナンセンスユーモアとでも言おうか・・始めのうちは退屈に感じたが最終的にはそれなりに楽しめた。良い意味でくだらない作品。頭も心も時間も使いたくない時には良いのかも。

読了日:2008.9.11
★☆☆☆☆

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2008年9月11日

ruru (22:25)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『エンブリオ』帚木 蓬生

エンブリオ 『エンブリオ』帚木 蓬生 集英社 2002-07

エンブリオとは受精後八週までの胎児のこと。産婦人科医岸川は、自身の病院にてエンブリオを培養しての臓器移植、男性の腹腔へ受精卵を忍ばせる妊娠実験など倫理を無視した生殖医療の先端技術へ挑戦し続けている。国際学会で彼の才能に目をつけたアメリカの大企業が技術の横取りを企むが、岸川は超然と彼らを迎え撃つ。

 『臓器農場』以上に医療と倫理を問う作品。主人公の岸川は、患者を救いたいという熱い想いを持ち、不妊治療に苦しんできた夫婦の最後の砦ともなる”慕われる名医”である。非倫理的な彼の治療に患者は時に涙ぐみながらも感謝を口にする。その一方で、研究と病院のためには胎児の流用や人殺しも辞さない。とにかく倫理観のみが欠落した天才医師という設定である。

 岸川の台詞に「つまり、この世の摂理や慣習、法律は、日本では胎内まではおよんでいないということだ」というのがある。岸川は、自分の行いは非倫理的であっても日本の法律に反してはおらず、倫理との葛藤は医療の宿命だと考えている。また、胎児を人と見なさないという大前提があるが故に、恐ろしい実験にも疑問を持つことなく生殖医療の研究に信念を持って取り組んでいるのだ。

 一般人の自分には、岸川の行為は限りなく恐ろしく映る。しかし、人体にメスを入れるという医療行為が受け入れられた時から、このような研究も起こるべくして起こったとも言えるだろう。この作品は小説の形を取った作者の医療技術追求への警告だ。

 作中に、余命僅かな長男のために母親が妊娠中の胎児を人工中絶してその心臓を移植するというエピソードがある。夫婦はまだ見ぬ子よりも今まで育ててきた長男を選び、進んで子供を一人殺すのだ。長男は元気に退院していき、夫婦もつらさを抱えながらも満足する。この医療行為が正しいのか間違っているのか当事者でしか何も言えないと思った。選択肢ができてしまったのだから。

 最後に解説にて京大教授福島氏が述べられている言葉を引用。
 「今、人間の知恵が問われている。そろそろ踏みとどまる限界を見定めるべきではなかろうか?」

読了日:2008.9.10
★★★★★

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2008年9月10日

ruru (23:57)

カテゴリ:国内ミステリー帚木 蓬生(ミステリー)

『鹿男あをによし』万城目 学

鹿男あをによし 『鹿男あをによし』万城目 学 幻冬舎 2007-04

不本意ながら奈良の女子高に二学期限定の臨時教師として赴任した主人公。ある時鹿に、運び番として”目”を京都から持ってくるよう話しかけられる。(すいません、適当)

 余程で無ければ小説には一気に入り込める自分だが、この作品は、平易な文章ながら全ての描写が回りくどくて読み進むのがつらかった・・。万葉集や歴史など題材は好みのはずなのに残念。自分の世界を色々と盛り込みたい意図があるのだろうが、軸が無いので散文的な印象。不要な箇所を削って10分の1位にまとめたらそれなりの娯楽小説だったかもしれない。

読了日:2008.9.9
☆☆☆☆☆

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2008年9月 9日

ruru (23:18)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『迷走人事』高杉 良

迷走人事 (角川文庫 た 13-16) 『迷走人事』高杉 良 角川グループパブリッシング 2008-04-25

大手アパレルメーカーで後継者問題が浮上。ワンマン社長は息子である専務を指名するが、息子は辞退し古株の副社長の後押しに回ってしまう。結局副社長が社長に昇任するが、新規事業の雲行きが怪しくなっていく。

 腕一本でのし上がってきたワンマン社長と、お人よしの二代目、番頭としては有能でもトップを率いる器は無い役員。オーナー企業の後継者問題で大企業が揺れる様を描いた作品。

 オーナー以上に優秀な人材が育たず、二代目は父の苦労を知らず・・というオーナー企業のジレンマはよくわかるが、広報レディを主役に据えたことで無駄な恋愛話にかなり力が入っており、小説自体も迷走している気がした。高杉良の作品で女性が主人公というのは珍しいが、キャリア女性の視点というよりは専務の愛人の視点という印象なのが残念。

読了日:2008.9.8
★★☆☆☆


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2008年9月 8日

ruru (23:57)

カテゴリ:国内小説一般高杉 良

『理由』宮部 みゆき

理由 (新潮文庫)  『理由』宮部 みゆき 新潮社 2004-06-29

荒川の高層マンションにおいて中年の男女、老女の遺体が室内で、若い男が転落死という形で4人の遺体が発見される。家族のように見えた4人だったが、居住者であるはずの家族の生存が確認される。死んだ者たちは何者で、犯人は一体誰なのか?

 宮部さんとは何冊かがっかりさせられた後遠ざかっていたので、読むのはかなり久しぶり。これは結構良い作品だった。

 希薄な人間関係、家族の葛藤、些細なことから起こす愚かな行動。高層マンションでの隣人の顔すらわからないという暮らし、濃密な家族関係からの逃避や意地の張り合い、傍観者の勝手な言動等、事件を軸に様々な人間と生活が浮き彫りにされており、ミステリーというよりは人間ドラマの趣き。その辺り、宮部みゆきの観察眼はさすがだと思う。

 ドラマティックに感じる箇所は無い。嫁姑関係は当然のこと、蒸発や家庭の崩壊、虚栄心、無関心、複数人殺人ですら驚くことなくすんなりと受け入れてしまうところに逆に問題があるだろう。現代における人間関係を考えさせられる作品。

読了日:2008.9.6 ★★★★☆

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2008年9月 7日

ruru (14:45)

カテゴリ:国内ミステリー宮部 みゆき(ミステリー)

『お散歩ブック』杉浦 さやか

お散歩ブック (角川文庫) 『お散歩ブック』杉浦 さやか 角川書店 2002-09

イラストレーター杉浦さやかさんが可愛いイラストで綴ったお散歩生活。

  前出『絵てがみブック』と同時購入したほんわか和むイラストブック。フラリと出かけたくなること間違いなし。

読了日:2008.9.6 ★★★★★

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ruru (13:58)

カテゴリ:趣味系

『すべてのものをひとつの夜が待つ』篠田 真由美

すべてのものをひとつの夜が待つ (光文社文庫 し 33-1) 

『すべてのものをひとつの夜が待つ』篠田 真由美 光文社 2008-08-07

莫大な遺産相続のために、満喜家の血を引く若者とそのパートナー5組が集められた。当主の満喜寿一郎は、孤島にある古びた洋館の中で巨大ダイヤを探し出した者が相続の権利を得られると伝える。外界と遮断された洋館の中で宝探しをする10人だったが、次々と殺人事件が起きる。犯人は自分たちの中にいるのか、それとも館には他に誰かがいるのか・・。

 「ゴシック・ロマンス」と銘打ってあり、あらすじを見て久しぶりに本格的なミステリが読めるのかと書店で手に取った時に胸が躍った。

 絶海の孤島で洋館に閉じ込められ、次々と不可解な殺人事件が起きるというのはセオリー通りで良い。・・・しかし!登場人物の衣装はジャージだし、若者言葉だし、途中から相続とかダイヤ探しはどこかへ飛んでいってしまったし、おまけに百合だの半陰陽だの勘弁して欲しい・・。どこの若者が書いているのかと思いきや著者は結構良いお年。不可解だ。

 イヤ、特別ひどい作品では無いのだけど、期待した分勝手にがっかりしたのだ。それでもつい一気読みしてしまったが。消化不良で何か骨太なミステリを読まないと立ち直れないかも。

読了日:2008.9.5 ★★☆☆☆

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2008年9月 6日

ruru (00:29)

カテゴリ:国内ミステリーその他の作家(ミステリー)

『藁の楯』木内 一裕

藁の楯 (講談社文庫 き 52-1)  『藁の楯』木内 一裕 講談社 2007-10

資産家蜷川の孫娘が惨殺された。蜷川は犯人を殺害した者へ10億円の報奨金を支払うと公表。SPの銘茢は4人の警察官と共に犯人を無事護送するという任務を負う。「人間の屑」の盾となり、命を懸けて守る必要はあるのか?襲い来る刺客を相手にしながら、仲間の中でも衝突が起きていく。

  幼い少女を二人も惨殺し、反省も無い犯人の為に何故命を懸けなければいけないのか?主人公銘茢自身葛藤を抱えながらも任務を全うすべく護衛を続ける。最初はぶつ切りの文体に抵抗を感じたが、話が進むにつれてのめり込んでしまい気にならなくなった。

  色々と有り得ない設定もあるのだが、銘茢のSPたらんとする姿に惹かれていき一気に読める。銘茢の銃を奪って殺してやりたくなるような犯人の憎憎しさがまた感情移入を呼び込む。

 ちなみに作者は「BE-BOP-HIGHSCHOOL 」を描いた漫画家。本を出す漫画家は多いが、今後は文筆一本でいくとは驚きだ。

読了日:2008.9.5 ★★★☆☆

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2008年9月 5日

ruru (11:19)

カテゴリ:国内ミステリーその他の作家(ミステリー)

『絵てがみブック』杉浦 さやか

絵てがみブック (角川文庫)
『絵てがみブック』杉浦 さやか
角川書店 2002-04

イラストレーター杉浦さやかさんのポップで可愛い絵てがみのススメ。

  よくある水彩画の絵葉書ではなく、広範囲にカード、タグ、絵日記などを取り上げて「こんな風に作ってみたら?」という提案型イラストブック。 とにかく可愛い!PC三昧もいいけどたまにはこんな手作りをしたい。

読了日:2008.9.2
★★★★★

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2008年9月 4日

ruru (23:37)

カテゴリ:趣味系

『押入れのちよ』荻原 浩

押入れのちよ
『押入れのちよ』荻原 浩
新潮社 2006-05-19

引越し先の格安マンションの部屋には明治生まれの女の子の霊が住んでいた!恵太は驚きながらもちよを受け入れ成仏させてあげたいと考えるようになる。表題作『押入れのちよ』他9編の短編集。

  ホラーというよりブラックコメディと言った方が良いだろうか?恐怖や切なさの中にも能天気な明るさがある荻原ワールドだ。

 個人的に長編好きなこともあり、どの作品もこじんまりとしていてやや物足りなかった。若干やっつけ感が感じられる作品も・・。『押入れのちよ』だけでシリーズにできそうだし、これは続きが読んでみたい。

読了日:2008.9.3 ★★★☆☆

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2008年9月 3日

ruru (22:54)

カテゴリ:国内小説一般荻原 浩(一般)

『人は見た目が9割』竹内 一郎

人は見た目が9割 (新潮新書) 『人は見た目が9割』竹内 一郎 新潮社 2005-10

「バーバル・コミュニケーション」(言葉による伝達)より、「ノンバーバル・コミュニケーション」(言葉以外の伝達)の方が、伝達力が高い。伝達する上で、言葉の内容よりも顔の表情や声の質、身だしなみ、仕草、匂い、色、距離など言葉以外の情報が与える影響の方が大きいのである。 著者は、漫画原作や舞台演出に携わっている経験から、読者や観客に理解や共感をしてもらうための手法を挙げながらノンバーバル・コミュニケーション力を上げようと説く。

 メールの文字だけでは本心が伝わらないように、ノンバーバル・コミュニケーションの方が他人に与える影響が大きいというのは確かだ。ただこの本は、漫画や演劇の手法の説明に終始一貫しており、漫画の構図論または演出論のような趣きのため、ビジネス的または自己啓発的なコミュニケーションを学ぶには弱いし、学問的でも無いのでやや中途半端な印象だ。

 漫画や演劇の手法の本として読む分には、なるほど考えて作られているのだなと感心しながら単純に面白く読めたので、そちらに興味がある方向け。

読了日:2008.9.2
★★★☆☆

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2008年9月 2日

ruru (23:00)

カテゴリ:ビジネス・自己啓発

『シバトラ』 (少年マガジンコミックス)朝基 まさし

シバトラ 7 (7) (少年マガジンコミックス)
シバトラ 7 (7) (少年マガジンコミックス)朝基 まさし

講談社 2008-07-17
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シバトラ 6 (6) (少年マガジンコミックス) シバトラ 5 (5) (少年マガジンコミックス) シバトラ 4 (4) (少年マガジンコミックス) シバトラ 3 (3) (少年マガジンコミックス) シバトラ 2 (2) (少年マガジンコミックス)

 童顔で中学生にしか見えない少年課刑事柴田竹虎(22歳)が、体当たりで子供たちと向かい合いながら少年事件を解決していく。「小さいけれど実は強い」「死神の手が見える」「カリスマ性のある元不良の親友」など少年漫画らしい設定。覚醒剤、ネグレスト、お受験、援交など少年を取り巻く問題が今の時代らしい。

 絵も巧いしそれなりに読めるストーリーだが、熱血モノの割にぐっとくるところが無い。「死神の手が見える」設定とか、今のところ生きてないし。悪くはないが、もうちょっとうまく展開できるんじゃないかなあ、、あとちょっと何かが足りない感じ。

 ・・・マガジンは何故かいつもパンチが弱い。。大量の所蔵漫画に1冊もマガジン系無いんですけど。 作家じゃなくて編集部がダメだと思う。

読了日:2008.8.31
★★★☆☆

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2008年9月 1日

ruru (10:23)

カテゴリ:漫画

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