2011年9月アーカイブ

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』池上彰

池上さんの本が読みやすくて面白いので続けて読んでいる。
こちらは宗教に焦点を当て、世界情勢との関係についても触れている内容。
宗教戦争と言えるような争いが世界各地で起こっているのだから、その原点から考えてみると言うのは重要だと思う。

基本は専門家・宗教家へのインタビュー。
仏教・キリスト教・神道・イスラム教で1章ずつ、そこに宗教学者の島田氏と解剖学者の養老氏へのインタビューが加わる。

各宗教の流れや考え方をざっくりと知るのには丁度良い。
キリスト教とイスラム教の”神がこの世界を創った”という考え方に対して世界は既にあったところから始まる仏教や神道の考え方の違いがはっきりしたのが興味深かった。

日本人は無宗教というわけでなく自然と根付きすぎていて意識することがないだけ、という話には大いに納得。
神社で初詣やお宮参り、七五三をして法事はお寺でという神仏習合が身についているからこそ、教会で結婚式などもたやすく受け入れて柔軟に対応してしまうというのはなるほどと思う。

日本人は無宗教ではなく自然とその場の宗教力を感じる力がある、という考え方はとてもしっくりくる。
その分宗教が違うイコール敵といった考え方が理解できないところがあるのだろう。

宗教書ではないので一つ一つの宗教を解き明かすような内容ではない。
しかし客観的に宗教を知り、過去の歴史や今起こっている社会情勢について考えるきっかけとしては面白くて良い一冊だった。

読了日:2011.9
★★★★☆

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2011年9月30日

ruru (15:10)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『そうだったのか! 中国』池上 彰

池上さんの中国本。
購入後1年ほど放置していたのだが、それだけで現状記述に古さを感じてしまう中国の変化の早さよ・・!
基本は中国現代史なので、今読んでも問題はないのだが。

時系列で丁寧に解説されているので、あやふやだった知識が整理されて面白かった。
権力推移などがしっかり理解できた。

中国は民主化するだろうか。
過去を振り返れば10年、20年と月日が経てば全く別世界と言うのはよくあること。
そこに明るい日中関係があって欲しい。

読みやすくてわかりやすいので他の”そうだったのか!”シリーズも読んでみたくなった。


読了日:2011.9.4
★★★★☆

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2011年9月 5日

ruru (00:04)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『昭和二十年夏、僕は兵士だった』梯 久美子

俳人・金子兜太、考古学者・大塚初重、俳優・三國連太郎、漫画家・水木しげる、建築家・池田武邦。
昭和二十年夏に兵士だった著名人たちへのインタビュー記録。

顔が浮かんでくるような著名人たちが語る戦争の記憶は生々しい。
ただ淡々とそれぞれが体験し、感じた戦争を語ってくれている。

当時の立場も年齢もバラバラなので色々な視点で戦争を感じることができた。
戦後の人生へ大きな影響を与えた戦争を振り返って伝えてくれた5人の方々とフラットな感情でインタビュー本をまとめてくれた著者に感謝したい。

内容については目次だけでも感じるものが大きかった。

賭博、男色、殺人ー。 南の島でわたしの部下は、何でもありの荒くれ男たち。 でもわたしはかれらが好きだった。<金子兜太>

脚にすがってくる兵隊を
燃えさかる船底に蹴り落しました。
わたしは人を殺したんです。十八歳でした。<大塚初重>

逃げるなら大陸だ。
わたしは海峡に小舟を漕ぎ出そうと決めました。
徴兵忌避です。女の人が一緒でした。<三國連太郎>

もうねえ、死体慣れしてくるんです。
紙くずみたいなもんだな。
川を新聞紙が流れてきたのと同じです。<水木しげる>

マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、そして沖縄特攻。
二十歳の頃に経験したことに比べれば、
戦後にやったことなんか大したことない。<池田武邦>


読了日:2011.8.
★★★★★

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2011年9月 4日

ruru (23:23)

カテゴリ:エッセイ・随筆・対談

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