2011年10月アーカイブ

『こいわすれ』畠中 恵

麻之助は、理由あってのお気楽者だがいざとなれば事件を推理・解決できる名主の跡取り。 今回も親友の町名主で色男の清十郎、見習い同心で堅物の吉五郎らと持ち込まれる無理難題に立ち向かう。 麻之助の妻お寿ずのおめでたに父親らしく落ち着くかと思いきや・・。

胸に秘めるものがあってのお気楽者だが、いざとなれば推理が冴える麻之助のシリーズ3作目。
今回は妻お寿ずのおめでたと平行して周りで起こる様々な事件や揉め事を解決していく。

常にどこか悶々とした空気感が漂うシリーズではあるのだが、今回は特に暗い。

どうも途中から雲行きが怪しくなっていくので嫌な予感がしていたが、このような結末になるとは残念。

だったら何故このような設定にしたのだろうかと首をひねるところがある。
今回の結末はまさか麻之助の想いが進展するための伏線なのだろうか・・。
何となく後味の悪さが残った。

次回作でどのように展開していくかを早く読んですっきりしたいものである。

読了日:2011.10
★★★☆☆

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2011年10月30日

ruru (23:25)

カテゴリ:国内小説一般畠中 恵

『日本経済の真実―ある日、この国は破産します』辛坊 治郎

読売テレビ解説委員長の辛坊さんとお兄さんの共著。
もらって積読しているうちに震災が起こってしまったので、状況は更に悪化している。
経済本も旬が短いからすぐ読まなければ意味がなかったかも。
友愛政治なんて半世紀も昔の話に思える(苦笑)

GDPとは何かなど経済入門的な箇所と辛坊さんなりの日本の現状分析などでできている一冊。
分かりやすく読みやすいのですぐに読み終わる。

小泉改革を肯定しているのは初めて読んだかも。
問題は1つではなく、私自身経済に疎いので本全体を肯定も否定もできない。
1つの意見として読ませてもらった。

しかし何と言っても今旬の本を読みたくなってしまった。

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2011年10月24日

ruru (19:19)

カテゴリ:ビジネス・自己啓発

『百歳』柴田トヨ

100歳になられたトヨさん2冊目の詩集。
前作がとても良かったので今回も迷わず購入した。

とても優しい詩ばかりで心が潤う。
これが100歳の方が作り出しているかと思うとますます含蓄ある言葉に感じられるのが魅力だろうか。

東日本大震災を経て被災者の方への詩もある。
被災者の方がトヨさんの詩に励まされているというテレビ番組を見たが、素晴らしいことだと思う。
元気が出ない時に取り出して読みたい詩集。

振り込め詐欺防止ポスターへ寄せた詩はトヨさんらしくて良かった。
依頼した警察もグッドアイディアだと思う。

後半はトヨさんのインタビューになっていて、それもまた人生の重みを感じられるもので良かったのだが、何とか埋めて100歳で2冊目を発行したいという出版社の意図が透けて見えるような気がしたのは興ざめである。


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2011年10月23日

ruru (22:51)

カテゴリ:詩集

『はげまして、はげまされて~93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記~』竹浪 正造

テレビ「ナニコレ珍百景」で紹介されて気になっていた絵日記が本になって発行されたので購入。
現在93歳の正造さんが家族の様子などを描いた56年分の絵日記。
56年続けるということがもう想像できないしそれだけで尊敬・・。

最初はコピー的な本の作りに違和感があったのだが、読み進めるうちに内容に引き込まれて気にならなくなってしまった。

絵日記は昭和29年から始まっている。
温かい家族の毎日がほほえましく、当時の風俗がわかるところが面白い。
この絵日記を見ればどれほど優しいまなざしで子供を育ててていたのか良く分かる。

何しろ56年分なので、子供たちとのにぎやかな生活から月日が流れて奥様や娘さんに先立たれた悲しみ、一人暮らしの現在までと人生が凝縮されていて笑いあり涙ありの濃厚な内容となっている。

ダイジェスト版のような作りなので続きが出ても良さそう。
年配の人は懐かしく読めそうだし、そうでなくても楽しめる一冊となっている。


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ruru (22:22)

カテゴリ:エッセイ・随筆・対談

『大江戸ぐらり―安政大地震人情ばなし』出久根 達郎

仏具屋「甲子屋」の一人娘娘おようは、安政大地震で家族と離れ離れになってしまう。 運び込まれた寺で知り合った千三郎や叔父と共に甲子屋の再建に翻弄するおよう。 江戸を襲った安政大地震の中繰り広げられる人情話集。

第一部はおようの被災と再び立ち上がるまでの物語。
何不自由なく育てられていた箱入り娘のおようが、だまされ、助けられながら力強く成長していく。

地震の混乱に乗じて悪さを働く人間もいれば、責任や人情をしっかりと持った人間もいる。
女中つきの暮らしをしていたおようが自ら営業に駆け回る姿は頼もしく、初潮と地震という組み合わせで14歳という少女が大人になっていく様が描かれている。

第二部はおようの叔父喜之助が書き綴ったという設定による地震の際の様々な短編集となっている。
この叔父の設定がわかりにくく感じたが、第二部へとつながる重要人物ではある。

『おんな飛脚人』のあすかや清太郎、同心の郡司など御馴染みの人物たちが登場するので親しみやすい。
この時期読むのがどうかというところもあるが、基本的には江戸人情物語である。

読了日:2011.10.1
★★★☆☆

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2011年10月 3日

ruru (16:15)

カテゴリ:国内小説一般出久根 達郎

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