2012年10月アーカイブ

『雷神 風の市兵衛』辻堂 魁

算盤侍市兵衛の今度の勤め先は内藤新宿の太物問屋磐栄屋。
磐栄屋では店主天外が何者かに襲われて床に伏せ、跡取り息子の多司郎も命を落すという惨事に見舞われていた。
市兵衛は商売の建て直しに力を貸しながら、気丈に店を切り盛りする娘のお絹の用心棒を務めることとなるー。

風の市兵衛シリーズ第二巻。

算盤ができて腕っ節も強い。
そんな磐栄屋が欲する雇い人にぴったり合致した市兵衛。
今回は最初から不穏な空気が漂い、市兵衛の腕も存分に発揮される。

娘ながらにいっぱしの商人でもあるお絹や訳ありの店主天外の堂々たる存在感が良い。

敵も山賊やら願人坊主とバラエティ豊かでチャンバラも盛り上がり、ちんぴら、商人から大名家まで悪人の幅も広い。

市兵衛の剣技も格好良いが、信正や弥陀ノ介、渋井らとのチームワークもこのシリーズの面白さとなっている。

怪しい唐の女が再登場している。
定番の敵として今後も登場するのだろうか。

武家から商家と舞台を変えての市兵衛の活躍だったが、次回はどのような家へ渡るのか。
話はいくらでも膨らみそうでこのシリーズも楽しみになってきた。

読了日:2012.10.26
★★★★★

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2012年10月27日

ruru (20:52)

カテゴリ:国内小説一般辻堂 魁

『同心の鑑 双子同心捕物競い(三) 』早見 俊

養父柿右衛門が芸者のお累を後添いに迎えると言い出すが、右近は金を要求するお累を怪しく思う。
一方左京はひ弱な見習い同心幸四郎の面倒をみることに苦労をしていた。
ふとしたことで右近は幸四郎を鍛えることに、左京は別件からお累の正体に近づくこととなりー。

結局続けて三巻も読んでしまった。
軽いノリなのでさくさく読める。

今回は柿右衛門がすっかり色ボケしてしまうことから話が始まる。
右近を養子に迎えるほど人を見る目があって思い切りがよい男だったのに、といらいらさせられたが、やはり柿右衛門という結末には笑ってしまった。

なよなよと頼りなかった幸四郎の成長や右近を疎んじていた同僚たちとの和解など、同心仲間との人間関係も描かれ世界観に深みが出てきた。

右近なりに協調性を発揮し、左京は左京で町人たちと打ち解け始めたのも心地良く今後に期待ができる。

個性豊かな登場人物たち、軽快なストーリー展開で血なまぐさくないところが読みやすくて気に入っている。
最近知って続けて三巻まで読んだが、今のところこれで打ち止めなのが残念。。
時期的にはそろそろ四巻が発行されるのではないかと期待しているのだが・・。

読了日:2012.10.
★★★★★

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ruru (00:23)

カテゴリ:国内小説一般早見 俊

『右近の鯔背銀杏 双子同心捕物競い(二)』早見 俊

同心たちは武家を中心に狙う雷小僧勇吉探索に苦心していた。
右近と左京はどちらが先に雷小僧を捕らえるか競うことにする。
しかし右近は贋作職人の探索、左京は両国遊び場撤去を命じられ思うように雷小僧探索ができずに気ばかりがあせるー。

右近は10年ぶりに実家を訪れる。
厳格だったという父に対し、初登場の母はどこか右近寄りのソフトな印象。
左京とのやり取りが面白く、今後物語に花を添える重要な脇役になりそうである。

1巻では右近の視点から始まったこともあり左京の良さがあまり感じられなかったが、徐々に堅苦しさが抜けて好感度が増してきた。
不器用な恋愛は応援したい気持ちになるし、左京が右近になりきるくだりでは大いに笑わせてもらった。

二人の存在感が並び立ってこその捕物競い。
この2巻でシリーズとして完全に定着したと思う。

反目しあいながら全く別の道筋を進む双子が、最終的には力を合わせて1つの目的を達成するという筋書きも痛快。
お気に入りのシリーズが増えて嬉しい。

話運びが軽い小説なので、装丁をもう少し現代風にしたら若い人にも受けるのではないだろうか。

読了日:2012.10.
★★★★★

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2012年10月26日

ruru (23:57)

カテゴリ:国内小説一般早見 俊

『蜩ノ記』葉室 麟

羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、家老の命により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の見張りにつくこととなる。
秋谷は前藩主の側室と不義密通した罪で、二年後に切腹しなければならない身だった。
共に暮らすうちに庄三郎は秋谷の無罪を確信し下命撤回を求めて行動するのだが・・。

些細なことから刃傷沙汰を起こして城を追われることとなった庄三郎。
腰の据わらなかった若侍が、戸田一家と触れ合う中で己の進むべき道を見つけ出す成長ストーリー。

無実と知りながら10年後の切腹を静かに受け入れ家譜編纂を粛々と進める秋谷。
あまりに清廉で理想的過ぎるところには引っかかりを感じる。
やはり苦しみ喘ぐからこそ人間ではないだろうか。
せめて秋谷がその境地に至るまでの感情の機微に少しページを割いて欲しかったと思う。

庄三郎の友人信吾の変わりようも都合が良すぎて違和感があるところ。

命を繋ぐ道はあるのに敢えて避ける頑固さはどうかとは思うが、武士の生き様としては良く表されている。

秋谷の迷い無き最期を間近で感じることで成長していく息子郁太郎と庄三郎。
未来へと受け継がれていく展開は美しい。

リアリティがないが上品な作品。

読了日:2012.10.
★★★★☆

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2012年10月22日

ruru (00:06)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上・下』白石 一文

大物政治家Nのスキャンダルを追う週刊誌の敏腕編集長カワバタ。
若くして発症した胃癌、上司の妻との不倫、仕事優先の妻と亡くした息子、売れないグラビアアイドル、社内の権力闘争・・様々な出来事は全て結びつき、カワバタの思索を深めていくー。

自らの人生の終わりを意識したことで、カワバタの思索は家庭や仕事から社会全体へと広がっていく。

小説の多くの部分が引用から成っているのが特徴だ。
フリードマン、クルーグマン、キング牧師、アポロ9号の乗組員に仏陀などなど。

格差社会やワーキングプア、DV、女性の社会進出、少子化など現代の社会問題を多岐に渡って取り上げている。
カワバタを通したことで極端にはなっているのだろうが著者の思索の表れでもあるのではないだろうか。

引用を多用しながら個人的な体験と社会問題をリンクさせていく手法は面白く、主張自体は現実に存在している意見を張り合わせたもので納得も反発もある。
その点では著者の意図は成功しているだろう。

だがあまりにも執拗で攻撃的、自己中心的ながら客観的というカワバタの思考が続くので読んでいて疲れを感じた。
しかも結末には虚しさばかりが残り、これまでだらだらと書かれてきたのは一体何だったのかと思ってしまった。

また特定の有名人の名前がつらつらと挙げられているのにも違和感がある。
これは自分が特に平等な世界に共感できないこともあってか、実名の必要があるのかと疑問に感じた。

もう少し短ければ手法に新鮮さを感じるままに読み終えることができただろうし、内容に深みを感じることもできたかもしれない。


読了日:2012.10.20
★★★☆☆

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2012年10月21日

ruru (13:20)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『象と耳鳴り―推理小説』恩田 陸

元判事関根多佳雄は、喫茶店で上品な老婦人の過去の体験話を聞く。
老婦人は何故象と死を結びつけるようになったのかー。『象と耳鳴り』他ミステリ短編集。

退職した元判事関根多佳雄が周囲で起こる事件、持ち込まれる事件を鮮やかに解決していく本格ミステリ。

関根多佳雄は年齢を感じさせない颯爽とした切れ者なのだが、ウィットがなく感情移入しにくい。
全編に渡る探偵役なのだからもう少し魅力が欲しい。
子供たちの設定も出来すぎなせいか存在感がどこか希薄な印象。

また、身近な事件なども扱っているのに作品中に漂う空気感がどこか陰鬱なのは何だろうか。

色々と中途半端な気はしたが、様々なパターンのミステリで読み応えはあった。

解説を西澤さんが書いていたのは興味深い。

読了日:2012.10.
★★★★☆

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2012年10月19日

ruru (11:08)

カテゴリ:国内ミステリー恩田 陸

『風の市兵衛』辻堂 魁

主人が心中死体で見つかったことで苦境に立たされた旗本高松家。
宰領屋の紹介でやってきた渡り用人は武士である唐木市兵衛だった。
高松家の不審な借財に気付いた市兵衛に不穏な影が忍び寄る・・。

武士でありながら用人として渡り歩く算盤侍。
頼りなげな風貌ながら剣の達人。
貧乏侍として暮らしているが、実家の兄は十人目付。

頭脳明晰で風の剣を使いこなし、権力者の後ろ盾もあり情にも厚いという完璧なヒーロー像である。

算盤侍に興味を持って読んでみたがこれは当たりだった。
市兵衛の格好良さはもちろんだが、今後も登場していくであろう同心渋井鬼三次や兄片岡信正、その配下辺弥陀ノ介なども好配置。

事件の真相についてもなかなか先が読めず、ミステリとしても読み応えがあった。
チャンバラが見せ場だが、謎解きも楽しめてバランスが良い。

渡り用人という立場も面白く、今後も渡り歩く先々で様々な敵と戦うのだろうと、話はいくらでもできそうで期待ができる。

シリーズの続きをすぐにでも読みたいところ。

読了日:2012.10.
★★★★★

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ruru (10:43)

カテゴリ:国内小説一般辻堂 魁

『黄昏たゆたい美術館 絵画修復士御倉瞬介の推理』柄刀 一

一人の女性の情熱で誕生した個人美術館"山ノ端貝殻美術館"。
美術館内の住居スペースに宿泊することになった絵画修復士御倉瞬介は、館長の不審な様子が気になるが・・。『黄昏たゆたい美術館』他4編の美術ミステリー。

探偵役が絵画修復士ということで、美術館や美術作品をからめたミステリーになっている。

『神殺しのファン・エイク』(ファン・エイク)、『ユトリロの、死衣と産衣』(ファン・エイク)、『幻の潜む絵巻』(信貴山縁起絵巻)、『「ひまわり」の黄色い囁き』(ゴッホ)と名作・画家に関わる謎と現在の事件を同時に謎解きしていくスタイルが面白い。

美術史的なところは専門家ではないのでどうなのかよくわからないが、単純に想像を膨らませて楽しむことができたし、殺人事件のロジックも整っていてミステリとしての魅力は十分だった。

ミステリも美術も好きなので楽しめた。
シリーズ化しているようなので他の作品も読んでみたい。

読了日:2012.10.
★★★★☆

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2012年10月18日

ruru (18:46)

カテゴリ:国内ミステリー柄刀 一

『双子同心 捕物競い』早見 俊

顔は瓜二つだが全く正反対の性格の双子左京と右近。
兄左京は父の跡を継いで北町同心として活躍していたが、弟右近は10年前に勘当され、地回りとして名を馳せていた。
そんなある日、右近は南町同心の景山柿右衛門から養子に迎えたいと話を持ちかけられる。
兄への対抗心から柿右衛門の話に乗って南町同心となった右近だったが、子分の伊之吉が殺しの容疑で左京に捕縛されたと聞き、兄とは別のやり方で事件の真相を追い始める。

謹厳実直だがどこか堅苦しい兄と単純だが情にもろく人望厚い弟。
そんな双子同心が北町・南町に分かれて事件を追っていくという設定を聞いただけでわくわくできる。

性格も協力者も真相を追う方法も全く異なる二人だが、正義を求める心は同じ。
双子ならではの入れ替わりもあり、娯楽時代小説として大成功のシリーズ誕生ではないだろうか。

脇を固める右近の子分たち、左京を支える文蔵の存在感も良く、何より右近に目をつけ跡を継がせた柿右衛門が良い味を出している。
南町奉行として遠山影元の名もちらちら見えるのも今後どう関与してくるのかと期待できる。
しっかりしたヒロインが登場して色っぽい話も出てくると尚楽しめそうだ。

読了日:2012.10.17
★★★★★

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ruru (17:28)

カテゴリ:国内小説一般早見 俊

『密封<奥右筆秘帳>』上田 秀人

幕府の機密文書を扱う奥祐筆組頭の立花併右衛門。
田沼意次の息子意知刃傷事件に疑念を持ったことから何者かの襲撃を受ける。
剣は強いが厄介者の隣家の次男柊衛悟に護衛を頼み、潜む陰を探ろうとする内に権力者たちの思惑の中に巻き込まれていく。

奥祐筆組頭という文官の併右衛門と冷や飯食いで剣だけが取り得の衛悟の組み合わせが面白い。

奥祐筆というと地位を利用する悪役として登場することが多かったように思うが、幕府の過去から現在までの機密文書を目にすることができる奥祐筆を主人公にすれば壮大な事件を組み立てられて面白そうだと期待して読んでみる気になった。

治世が長かったこともあってか家斉の時代の時代小説は多いように思う。
この作品では対立していたであろう家斉と松平定信がタッグを組み、一橋卿と反目しているという設定が新鮮に感じた。

文書から真相に近づこうとする併右衛門と剣の道を精進して闇と闘おうとする衛悟の文武二面から楽しめるのは良い。
想像していたよりチャンバラが多く、捕り物や人情物ばかり読んでいる私の好みとしてはややアクションが過ぎる気はしたが、二人が認めあっていく流れや併右衛門の娘瑞紀の恋心が花を添えてくれている。

二巻目以降どう展開していくのかよめないが、話が大きく膨らみそうな予感を残しており、一巻は序章といったところか。
続きが気になって仕方ないというほどははまらなかったが、時間を見てまた続きを読んでみたいとは思う。

読了日:2012.10.
★★★★☆

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2012年10月13日

ruru (23:41)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『眩暈』東 直己

私立探偵畝原は、タクシーでの帰宅途中に何かから逃げているような少女を見かける。
少女は翌日遺体となって発見され、自責の念に駆られた畝原は独自に調査を始めることに。
かつての連続殺人犯の少年が近くに住んでいるという噂を聞き事件との関連を疑う畝原だったが・・。

法間探偵シリーズを読みたかったのだが、無かったのでこちら。
畝原探偵シリーズなのだが、まるきり途中の巻だったらしいので背景などは読み進めながら理解していくこととする。
こちらはどうやらハードボイルド系らしい。

生前の少女が負っていた怪我の原因と出所して近くに住んでいるという噂の連続殺人犯の少年探しに奔走する畝原。
警察とは付かず離れずの関係で捜査状況を知る立場にいないため、独断迷走が多いように感じられた。

そもそも連続殺人犯の少年が疑わしければ早々に解決しているのではないかと思ってしまった。
真相では色々な伏線を収束させてはいたが、かなり遠回りな印象だった。
警察側の立場にいればすぐに真相にたどりつけるだろう。

札幌が舞台なので北海道の人やシリーズを一から読んでいて畝原一家に思い入れがあるのならもっと楽しめるのかもしれない。

読了日:2012.10.
★★★☆☆

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ruru (22:33)

カテゴリ:国内ミステリー東 直己

『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ

妻を惨殺した人望ある医師、空き巣がもたらした連続殺人、父から逃れようとした姉弟の悲劇、犯罪一家に育った天才の偽証、カップルと死体、大富豪の愛人殺人事件、過剰な正当防衛、羊の目をくりぬく伯爵の息子、博物館での器物損害事件、カンニバル、不幸な強盗の裁判・・元刑事事件弁護士による犯罪短編集。

現実の事件に材を得て書かれているだけあってリアルな犯罪小説となっている。
どこまでが現実でどこからが創作なのかはよくわからなかった。

ごく短い短編集だが、描かれているのは蝕まれる精神であったり底辺を生きる悲哀であったりと濃厚な人間ドラマだ。

淡々と語る流れなので、正に今起こっていることのようにもドラマティックに創作したもののようにも感じられて不思議な感覚に陥る。

良作だが大いに話題になるほどかは疑問。
色々なパターンの犯罪が簡潔にまとめられていて、飽きずに読みやすいことは確か。

読了日:2012.10.
★★★★☆

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『探偵法間(のりま) ごますり事件簿』東 直己

私立探偵・法間(のりま)は、太鼓もちの上手さから幇間(ほうかん)探偵と呼ばれている。
人をその気にさせるお世辞の力を活かして今日も薪谷市内の事件を解決していく・・。

冴えない風貌でヨイショの天才、探偵としての腕はぴか一。
不思議なキャラクターを作り上げたものだが、これが意外と面白い。

連作短編集になっており、ちょっとした謎解きから殺人事件まで幅広い事件が描かれているのも飽きることがなくて良かった。

マニアックなブランド品を褒め称えるうちに相手の心を開き、物事の心理を見極める。
鬱陶しいが決めるところは決める。

軽いノリで読みやすく、すっきり解決で読後の気分が良い。
ふと手にした小説だったがなかなか当たりだった。
シリーズのようなので他の小説も是非読んでみたい。

読了日:2012.10.4
★★★★☆

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2012年10月 8日

ruru (02:05)

カテゴリ:国内ミステリー東 直己

『真夜中のマーチ』奥田 英朗

危ない橋を渡ってきたプロデュース会社の社長ヨコケンと記憶力だけが取柄のダメな会社員ミタゾウは、タッグを組んでやくざから大金を奪おうとするが、謎の美女クロチェに邪魔をされてしまう。
今度はクロチェと手を組んで10億円を手に入れる計画を立てるが、次から次へと問題が起こり・・。

久しぶりの奥田さん。
スピード感溢れるクライムノベルだ。

やくざやマフィアを相手に10億円を奪い取ろうと計画する25歳の若者3人。
それぞれの個性や役割分担も上手く、快適な読み心地。
漫画的なノリや展開で二転三転していく展開が軽快で一気に読んでしまった。

結末もあっさりしていて良かった。
軽く読めて気分すっきり。
疲れた時にオススメ。

読了日:2012.10.6
★★★★★

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ruru (01:33)

カテゴリ:国内小説一般奥田 英朗

『ルームメイト』今邑 彩

女子大生春海のルームメイト麗子が突然姿を消してしまった。
彼女の行方を捜すうちに、麗子の二重・三重生活が明らかになっていく。
彼女は一体何者だったのか。
想いを寄せる先輩工藤と共に謎を追い始めた春海は、死体となったルームメイトを見つけるが・・。

あらすじを読むと面白そうだったのだが、かなり早い段階で展開が読めてしまいがっかりした作品だった。
少し古い内容も時代を感じさせられて興ざめ。

もう少しコンパクトにまとめてあれば推理段階で結末にいけたと思うが、長編なので確信を確認して終了と言うミステリとしてはつまらないものになってしまった。

それなりの内容なのだが、セオリー通りすぎるのではないだろうか。
あまりミステリを読まない人なら楽しめるかもしれない。

読了日:2012.9.
★★★☆☆

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2012年10月 4日

ruru (15:23)

カテゴリ:国内ミステリー今邑 彩

『花の生涯〈上〉』舟橋 聖一

彦根藩主十四男に生まれた井伊直弼。
埋木舎で質素な生活を送っていた直弼だったが、十三代彦根藩主となり幕府で要職に就くことに。
桜田門外の変で倒れることなる井伊直弼の人生と彼を支えた女たち。

彦根へ旅行に行った際に井伊直弼に興味を持った。
大河ドラマは見ていないものの有名な作品なので選んだのだが、歴史小説といっても男女の恋愛が主軸にあって思っていたような内容とは違った。
もっと直弼の若い頃の生き方や思想などを知りたかったのだが。

間諜として活躍した村上たかが中心に描かれているが、どうも男性目線が行き過ぎていて魅力が全く感じられなかったのが残念。
周りの女性たちの感情も含め、史実よりも物語性に重きを置くのならもう少し繊細な心理描写が欲しい。

色々な意味で物足りなく、いつもなら上下巻など一気読みしてしまうのだがこちらは上巻で止まってしまった。
下巻はパラパラと飛ばし読みで終了させてしまった。

読了日:2012.10.3
★★★☆☆

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