『八朔の雪―みをつくし料理帖』高田 郁

神田明神下御台所町の蕎麦屋「つる屋」。
上方出身の料理人澪は、江戸で自分の料理が受け入れられないことに悩んでいた。
しかし、一緒に江戸に出てきたお芳や店主の種市、長屋の仲間や常連客の小松原の力を借りて少しずつ工夫を重ねていく内に人気のメニューを生み出していくー。

天涯孤独な身の上で、世話になった女主人を支えて江戸でその日暮しをする澪。
苦難の中勇気を持って前を向こうとする姿を誰もが応援したくなるだろう。

少しずつ料理人として成長していく姿や見守る人々の人情が温かな気持ちにさせてくれる。

当時は今よりも上方と江戸の味の違いが顕著だったのかもしれない。
その違いも楽しめるし、だからこそ新しい味を生み出していくという設定が良いし、しっかり料理帖が付属しているところも面白い。

主人公が少女のせいかどこかふわふわした印象の作品だが、魅力的な登場人物も多く、巧く作りこまれているので人気なのもうなづける。
続きも読んでみたい。

読了日:2012.11.
★★★★☆

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2012年11月 7日

ruru (00:47) | コメント(2)

カテゴリ:国内小説一般高田 郁

コメント(2)

みをつくし料理帖、面白いですよね。大好きです!
毎回どんな料理が登場するのか楽しみです。


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