『人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う──「介護崩壊」時代に親子の絆を守る』和田 秀樹


負担費抑制のために在宅介護方針を進める政府。
実際には家族に大きな負担を強いており、介護者のうつ病発症や自殺など様々な問題が起こっている。

施設に入れるのは可哀想だという風潮の元、実際の介護は専業主婦の嫁任せ。
その上今後は女性も働いている割合が増え、負担を分け合う兄弟は減り、独身の単身者介護が増えていくのは間違いないのだから破綻は目に見えている。

著者は医師として医療側の問題点も挙げている。
複数の疾病を持つ老人を総合的に診ることができる専門医師は少なく、認知症認定やフォローも医師個人により格差がある。

介護保険財源は介護保険料50%、国25%、都道府県12.5%、市区町村12.5%とのこと。
そのため地域によってこれまた格差が出ているというのは、赤字自治体が増える中この内訳もどうなのか。

介護のあり方や延命の考え方などもっと公に議論されるべきと言うのは最もな話。

全体としてはあまり介護について知らずに漠然と不安を持っている人のために書かれているようだ。
既に介護が身近にある身としては同意や共感はあるものの新しく感じることは少なかった。

いつになるかわからないけれど将来介護問題が降りかかりそうだと考えている人におススメ。


読了日:2014.1.14
★★★★☆

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2014年1月14日

ruru (15:16)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

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