2014年8月アーカイブ

『家族狩り』天童 荒太



家族という存在に葛藤を抱える高校教師の浚介、児童相談センター職員游子、刑事の馬見原。

問題のある家庭での殺人事件が起こる中三人の人生が交差していく・・。

ずいぶん昔に一度読んだ作品。
最近ドラマ化されて予告を目にするようになり、内容が思い出せずにもやもやしたので再読してみた。

家族について考えさせられるようでいてそれほど深みもないような・・。
ミステリとしては展開が面白く、文章も読みやすいので文庫5冊分もあっという間に読み終わった。

読了日:2014.8.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2014年8月31日

ruru (00:21)

カテゴリ:国内ミステリー天童 荒太

『仏果を得ず』三浦 しをん

若手義太夫の健は、人間国宝銀太夫の下で芸の道を究めんと精進をしている。
師匠の一声で三味線の実力は高いが変り者と言われている兎一郎と組むことになるが、二人の距離はなかなか縮まらない。
そんな時出会った真知との恋か芸事か。迷う健が進む道とは・・。

文楽好きで有名な三浦しをん。

軽快で読みやすいストーリーに文楽を絡めたエンタメ小説。

健の情熱が作品の解釈と相まって文楽の世界を楽しませてくれる。

色々な文楽作品をモチーフに健の今後も見てみたい。


読了日:2014.8.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


タグ

2014年8月30日

ruru (23:44)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『ねずみ大明神-三十郎あやかし破り(1)』飯島 一次



裏長屋に「あやかしまがごと引きうけ候」と看板を出す鏡三十郎。
度胸と知識を生かして持ち込まれる相談に答えている。
そもそもこの裏長屋とて幽霊長屋として有名だった・・。

ひょうひょうとした三十郎と気のいい五平のコンビが良い。
シーボルトの弟子とのことだが、今後蘭学関係で何か事が起こるのか、それとも庶民のお祓い話が続くのかは読めないところ。

これといって心に残るものはないが、さらりと読めてそれなりに楽しめた。


読了日:2014.8.
★★★☆☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2014年8月21日

ruru (22:04)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『思い出のマーニー』ジョーン・G. ロビンソン

孤児のアンナは心を閉ざし養い親のプレストン夫人にも馴染めずにいた。
ノーフォークへ静養にやってきたアンナは、マーニーという不思議な少女と出会い親友となる。
世界が変わり始めた頃マーニーは突然姿を消すー。

ジブリの映画化で興味を持って読んでみた。
児童文学の名作というが、知らなかった。

繊細な少女の心情に寄り添う情緒的でありがちな話のように思えたが、読み進めるうちに意外な展開を迎えた。
マーニーの正体に驚かされ、アンナの成長を目の当たりにし、あたたかい気持ちになれた。

ファンタジー要素もうまく溶け合っている。

映画を見に行く予定はないが、舞台を日本に変えた影響は気になるところ。


読了日:2014.8.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

『すえずえ』畠中 恵

貧乏神の金次が栄吉の見合い話の噂を聞いてくる。
真偽を確かめようと妖たちが情報収集に乗り出すもののどうも話が見えてこない。
とうとう若だんな自身が栄吉の元へ出かけていくが・・。しゃばけシリーズ第13弾。

栄吉の見合いに若だんな自身の結婚話、意外な大阪出張など今回は内容も舞台も幅広い。
そしてとうとう若だんなに許嫁ができるのだが、この分だと結婚は当分先の様子。

ネタがつきることもなく、シリーズとして安定している。

今回も飽きることなくしゃばけワールドを堪能した。
カバーや表紙絵がとても可愛い。


読了日:2014.8.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

ruru (11:25)

カテゴリ:国内小説一般畠中 恵

『日輪の遺産』浅田 次郎

競馬場で出会った老人から受け取った手帳。
そこには終戦間際、帝国陸軍がマッカーサーから奪い隠した財宝について書かれていた。
50年の時を経て、国の未来を信じ命をかけた人々の人生が浮かび上がってくる・・。

戦っていたのは前線にいた兵士だけでなく、戦争はあの8月15日にすっかり終わってしまったわけではない。
財宝の運搬という極秘任務にかかわった軍人、役人と少女たち。
それぞれの信念と戦後を追う物語となっている。

創造された物語ではあるものの、軍の財宝や終戦後の人生などあり得そうな現実感がある。

現代と過去、登場人物たちの視点を行き来しながら真相に迫っていく構成や繊細な心理描写はさすが。
先が読めるようで読めないまま、ぐいぐい引き込まれていく。

エンタメ性とシリアスな人間ドラマの混合具合や丹羽や海老沢の人間像など色々と中途半端な気はした。
それでも国の未来を信じた人々の真摯な思いには純粋に胸打たれ、心に残る。


読了日:2014.8.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

ruru (10:32)

カテゴリ:国内小説一般浅田 次郎

『プラチナデータ』東野 圭吾

遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。
そのシステムをもってしても解決できない連続殺人が起こる中、システムの開発者が殺される。
共同開発者の神楽はすぐに犯人特定に取り掛かるが、コンピューターが導き出した犯人は自分だった・・!

国中から遺伝子情報を集め、遺留品と照合するDNA捜査システム。
精巧なシステムに依存し始めた頃、犯人が特定できない連続殺人が起こる。

そんな中開発者の兄妹が殺される。
モーグルとは、プラチナデータとは何なのか。

神楽の過去や病歴などが絡み合い、真相がなかなか見えてこない。
追われる神楽の視点が多いのでスリリングで読む手が止まらず一気に読んだ。

壮大なテーマをあっさりと巧みにまとめてしまうところが東野圭吾らしい。

特徴ある登場人物たちも彩良く、反目し合っていたアナログ派刑事浅間とのコンビもバランスが良い。
すっきりした結末で楽しめた。


読了日:2014.8.12
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2014年8月14日

ruru (10:40)

カテゴリ:国内ミステリー東野 圭吾

『世界の終わり、あるいは始まり』歌野 晶午



子供が誘拐され、身代金の受け渡し前に殺害されるという残忍な連続誘拐殺人事件が起こる。
小学6年生の息子を持つ富樫は息子の部屋で事件に繋がるものを見つけ、息子を疑い始める。
まさかと思いながらも証拠の品やアリバイを探り始めてみると・・。

息子を疑い、自分の知らない姿に衝撃を受ける父親の心情が迫ってきて迫力がある。

人生の分岐点を追っていく実験的小説。
結論がないことにはもやもやするが、心理描写は繊細で面白かったと思う。


読了日:2014.8.
★★★☆☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2014年8月13日

ruru (11:26)

カテゴリ:国内ミステリー歌野 晶午

『織姫かえる―宝引の辰 捕者帳』泡坂 妻夫

宝引の辰の手下松は読唇術で稲荷神社で見かけた娘の心配事を知る。
兄が悪い仲間にそそのかされて盗みに入ろうとしているというのである。
辰たちはうまく盗人たちを捕まえたものの、被害にあった小判が見つからない。
果たして小判はどこに・・?

さっぱりあっさりの捕物帳。

宝引の辰周辺で起こる事件を解決していく連作短編集で読みやすい。
つまらないわけではないが、あまりに薄味で印象が残らなかった。


読了日:2014.8.
★★★☆☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

『ソロモンの偽証』宮部 みゆき

クリスマスの夜、中学校の校庭で雪に埋もれた生徒柏木卓也の遺体が見つかる。
当初自殺と思われたものの、不良少年大出俊次らによる殺人だとの告発状が届くことで学校関係者は混乱に陥る。
クラスメイト達はこの混乱を収めるべく、夏休みの課題として学校内裁判を催すことに・・。


3部からなる大長編だが続けて一気に読んでしまった。
繊細な心理描写と巧みな群像劇は宮部さんらしく読みごたえがあるが、長すぎるという感はある。
登場人物が多く視点が入り乱れるので仕方がないが、展開が遅くまだ先がこれだけあるのかと途中げんなりしてしまった。

様々な人間の絶望や悪意が絡み合って事件が予期せぬ方向へと膨らんでいくところはさすが。
子供中心に話が進んでいったのは意外だったし最初からこの展開を予定していたのかは疑問が残るがこれで良かったのかもしれない。

学校内裁判とは茶番だと思ったが、子供たちの真剣さが真に迫っていてつい引き込まれた。
その過程で見えてくる仲間たちの意外な一面や芽生えた友情、知ることへの勇気など様々な中学生の心情も丁寧に描かれている。

真実を知ることで前に踏み出すことができた子供たち。
残酷な事実も多々掘り出されていく。
それでもこの裁判で誰もが前を向く力を得て救われたのではないか。

大作だったのは確かだがもう少しコンパクトでも良かったとは思う。


読了日:2014.8.10
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


タグ

『隠密流れ旅-大富豪同心(15) 』幡 大介


大富豪同心シリーズ最新作。

図書館で借りて読んでいたがとうとう新刊を発売日に買うようになってしまった。

上州倉賀野で御用米を積んだ川船が転覆し、三国屋の主徳右衛門は自ら現地へと向かう。
祖父の願いにより卯之吉は再び隠密廻りとなり上州へ。

転覆を怪しんだ徳右衛門に危機が迫る中、卯之吉は遊べる宿場町を探しつつ上州路に。
取り巻きたちもそれぞれの思惑を胸に倉賀野へ向かうが・・。

初めて1巻で完結しなかったのでなんとなくすっきりしない。
倉賀野に役者が集まったところで終了。
次回の展開が待たれる。


読了日:2014.7.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2014年8月 2日

ruru (12:16)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『弓張ノ月-居眠り磐音江戸双紙(46)』佐伯 泰英


居眠り磐音江戸双紙シリーズ最新作。

いよいよ終結も近いか。
佐野善左衛門が田沼意知を襲撃。
磐音は田沼との戦いが終わったことを感じる。
弟子たちの将来を案じて今巻は終わるが、明るい道筋はほぼ見えている。

次はところどころ挟み込まれてきた奈緒のストーリーの様子。
更に豊後関前藩があっての大団円を予想。
ぴったり50巻で終わるのかどうか。
寂しいようなすっきりするような複雑な気持ちで次巻を待つ。

読了日:2014.7.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

ruru (11:29)

カテゴリ:国内小説一般佐伯 泰英

このページの先頭へ