2014年10月アーカイブ

『天保百花塾』井川 香四郎

江戸の町方同心を退き、八王子宿にある寺子屋百花塾の手習い師匠となった大窪伝次郎。
家族を養うために悪さをする優等生龍馬、大店に生まれながら親子関係に問題を持つ晋作、母に捨てられた小五郎・・。
問題を抱える子供たちと真摯に向き合いながら伝次郎は八王子に馴染んでいく。

伝次郎の背景がよくわからないところがもやもやするが、実直な人柄で信頼を得ていく様は爽やか。
生徒の子供たちもそれぞれ特色があり、ヒロイン役の佳江の人柄も良い。

一話一話は各家庭の持つ問題と事件が絡んだ捕り物帖のような作り。
読後の印象が薄いがそれなりに楽しめた。


読了日:2014.10.
★★★☆☆

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2014年10月12日

ruru (22:03)

カテゴリ:国内小説一般その他の作家(一般)

『SOSの猿』伊坂 幸太郎



三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男とひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男。
度々姿を現す孫悟空が二人の間を飛び回る。

現実と幻想を行き来するエンタメ小説。

二つの話が巧く繋がり良くできている。

ただ感想を書くまで時間をおいてしまったら内容をあまり覚えていなかった。

その場は楽しく読めたがいまいち印象が残らなかったようだ。

読了日:2014.10.
★★★☆☆

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ruru (21:53)

カテゴリ:国内小説一般伊坂 幸太郎

『絶望ノート』歌野 晶午

中学2年生の立川照音はいじめられる苦しみを「絶望ノート」と名付けた日記につけていた。
拾った石を崇めるようになった照音がいじめグループのリーダー是永の死を祈ると本当に是永が死ぬ。
警察は照音とその両親を疑うが、証拠は出ない。
更に級友の死を祈る照音、続く殺人、息子の日記に衝撃を受ける親。
事件の真相はどこにあるのか・・。

なかなかの長編でしつこいほどつらつらといじめの記録と家庭への不満が続く。
結末への演出とも言えるが途中で飽きてくるのでもう少し詰めても良かったのではないだろうか。

意外な伏線や結末などの構成は著者らしくミステリとして読みごたえは十分だが、読後あまり気分はよくない。
そこも狙いだろうが。


読了日:2014.10.
★★★★☆

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ruru (21:22)

カテゴリ:国内ミステリー歌野 晶午

『百万石の留守居役(一) ~』上田 秀人



大老酒井忠清は加賀藩主前田綱紀を次期将軍に擁立しようとする。

受けるべきか断るべきか。藩では意見が割れ、血も流れる事態に。

襲撃された重臣前田直作を助けた瀬能数馬は藩政の中枢へと身を置くこととなっていき・・。

元旗本という家柄の数馬が加賀藩政に関わるようになり、遂には江戸留守居役を仰せつかってしまう。

江戸も初めてならば女も初めて。

接待、腹芸、駆け引きだらけの留守居役たちの中で数馬はどのように成長していくのか。

滔々と説明が続く場面が多く飽きる個所もあり、物語の展開は今後といったところ。

真面目で物知らず、しかし剣の腕が立ち頭も切れる。
一見そぐわない人物を留守居役に置くことで何を描こうというのか。

3巻までではまだよくわからない。

読了日:2014.10.
★★★★☆

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『人生相談。』真梨 幸子

「居候している女性が出て行ってくれません」「職場のお客が苦手で仕方ありません」「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」・・。
身近な人生相談の裏には事件の影が・・。

大金、死体、ご近所トラブル、家族に恋人、作家に占い師・・。

一見無関係な人生相談、投稿者たちが複雑に絡み合っていく。

一つ一つの話も短編として読める作りだが、全てが伏線となり終結していく構成が巧かった。

登場人物が多く時代も前後するので話を見失う時もあったが、読み終わってみればよくもこれだけの要素をきれいにはめ込んだなあと感心あるのみ。

ミステリ要素も程よくあって面白かった。


読了日:2014.10.
★★★★☆

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『おばさん四十八歳 小説家になりました』植松 三十里


歴史小説家植松三十里さんがデビューまでの道のり、その後の作家生活についてまとめたエッセイ集。

編集者、ライターなど好きだった書くことを仕事にしながらも、42歳で一念発起。
カルチャーセンターに通いながら新人賞にあまた応募し48歳でデビュー。
その後は数々の賞を受賞、現在は歴史小説家として活躍している。

小説家としては遅いデビューかもしれないがそれまでの経歴が文壇から遠いただのおばさんとは言い難い。
しかし一念岩をも通すとはこのことと納得の頑張りは素晴らしい。

デビュー後の赤裸々な小説家生活や各作品の裏話なども楽しく読めた。

読了日:2014.10.
★★★★☆

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ruru (20:05)

カテゴリ:エッセイ・随筆・対談

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