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『悪霊の島 下』スティーヴン・キング

デュマ・キーに来てから精力的に絵を描き続けたエドガー。 遠く離れて暮らす家族や友人たちを招いての個展は成功を納めるが、エリザベスは会場で倒れ、絵を手にした人々には次々と災厄が降りかかっていく。 エドガーはエリザベスが遺した言葉を頼りに邪悪な力と立ち向かう決意を固め、島の奥へと踏み込んでいくのだった・・。

下巻はエドガーの個展から。
不思議な力に導かれて描いたエドガーの絵は、人々を魅了し、新進の画家として美術界に受け入れられることとなる。
個展は華々しい物語の頂点であり、この日を境に話は急激に展開していく。

認知症が進んでいたエリザベスは正気を取り戻して会場に駆けつけるが、謎の言葉を遺して最期を迎え、エドガーの絵を手にした人々は邪悪な力に操られて不幸な最期を遂げていくのである。

下巻で突然ジェットコースターに乗車!することとなる。
冗長的とも思えた上巻が嘘のように、下巻はスピードアップしていき途中で止まることができない。

明らかになっていくエリザベスと一家の過去。
かつてデュマ・キーで何があったのか?

物語の冒頭と打って変わり、冷静な抵抗者となって邪悪な力と向かいあうエドガー。
少しずつ見えてくる"敵"や超常現象的な展開は好みが分れるかもしれないが、いかにもキング的ではある。
夢中でページを捲りながらも若干冷めた感情も湧いてきたが、壮大な長編で精巧な作りだったことは確か。

時折過去形の回想の描写になるせいか、どこかで安心して読んでいたところがあった。
背筋がぞっとするような恐怖や胃がキリキリと締め付けられるような圧迫感を感じることができなかった点は物足りない。
全て進行形で書いてもらった方が先が読めずに良かったのではないだろうか。

何はともあれ、デュマ・キーの世界に引き込まれ、読後は長い長い夢から覚めたような感覚。
やはりキングは巧い。
あとは好みか。
個人的には上巻で少し飽きたところがマイナス。。

読了日:2010.11.17
★★★☆☆

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2010年11月18日

ruru (01:14)

カテゴリ:海外ミステリースティーヴン・キング

『悪霊の島 上』スティーヴン・キング

建築会社を経営していたエドガーは不慮の事故で右腕を失い、リハビリのためにフロリダの孤島デュマ・キーに移り住んだ。 島の持ち主であるエリザベスの謎めいた過去、島が放つ異様な空気・・。 やがてエドガーは、無くしたはずの右腕に痒みを感じながら激しい衝動に駆られて絵を描くようになる。 それらの絵は不思議な力を秘めた特別なものだった・・。

キングの新刊!
発売当初からそわそわ気にしていたが、やっと手をつけることができた。
期待値は最高潮で読み始めたのだが・・。

上下巻合わせてかなりの長編とは言え、かなり読み進めても話が滑り出さない。
事故後のエドガーの混乱ぶりがそのまま文章に現されているのも読みにくいし、迫り来るような恐怖も事件性もなくひたすら伏線らしきものが張り巡らされ続けていく。

お預け続きの印象で、どうも話しに入り込みにくくページをめくる手が止まりがちだった。
もう少しペースアップしてくれても良かったのではないだろうか。
焦らしすぎでは?キング大先生。。

上巻ではエドガーの事故、デュマ・キーで目覚めた芸術的な力、謎の過去を持つ島の持ち主エリザベス・世話人のワイアマンとの出会いなど物語の背景を丁寧に説明している。
エドガーは徐々に自己と健康を取り戻していくが、同時に島と絵が持つ不思議な力に振り回されるようになる。

超常現象やらホラー要素やらと絵を結び付けているのは面白いし好きな設定。

"予感"はたっぷりだが、まだまだたいしたことは起こらない。
下巻に期待。

読了日:2010.11.15
★★★☆☆

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