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『菩提樹荘の殺人』有栖川 有栖


菩提樹荘の殺人
有栖川 有栖


菩提樹荘と名付けられた邸宅でカウンセラー桜沢友一郎の死体が見つかる。
トランクス一枚で息絶え、衣服は近くの池に捨てられていた。
アンチエイジングで有名な桜沢の周囲には若い女性の存在が見え隠れするが・・。
『菩提樹荘の殺人』他推理作家アリス&犯罪社会学者火村コンビの連絡短編集。


アリスと火村は34歳という設定なのでまだまだ若いと思うのだが、今回はやけに年寄じみた思考に陥っている。
著者の年齢によるものか。

青春時代の邂逅や喪失、若さへの固執など年齢を感じさせるような題材の作品が多く、少し寂しい印象が残る。

二人の学生時代なども描かれていたのは面白かった。


2015.10
★★★☆☆


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2015年10月23日

ruru (21:36)

カテゴリ:国内ミステリー有栖川 有栖

『真夜中の探偵』有栖川 有栖

戦後南北に分断され、探偵行為が禁止されている日本。 空閑純の父で名探偵だった誠は逮捕され、母はある事件を追ったまま行方不明となっている。 純はアルバイトで生計を立てながら、探偵を目指しながら母を探し出そうとしていた。 元探偵の殺人事件を解決することで仲介者に探偵として認めてもらおうとするのだがー。

『闇の喇叭』続編。

大阪に戻って自活しながら探偵を目指す純。
やっと現れた仲介者やその仲間たちの真意、怪しい隣人、元探偵の殺人事件など様々な謎が続く。

元探偵の殺人事件はいかにもなトリックで悪くないのだが、探偵行為の正当性というかこの新世界の世界観ばかりに重点があるようでそれほどはまり込んで読み進むことができなかった。

執拗に探偵を追い込もうとする警察と感情的に探偵は素晴らしいと繰り返す純にやや引いてしまう。
探偵愛はわかるし、現代社会の問題なども取り入れていきたいのだろうという意欲は感じるが、面白いとは言い切れない。

この世界観を活かすとしても、もう少しミステリの醍醐味を味わいたいのだが。

読了日:2011.12.8
★★★☆☆

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2011年12月10日

ruru (20:11)

カテゴリ:国内ミステリー有栖川 有栖

『闇の喇叭』有栖川 有栖

あの戦争によって日本は北と南に分断された。 様々な統制の中、探偵が禁止された南の日本。 名探偵の両親を持つ女子高校生空閑純は、奥多岐野でひっそりと暮らしていた。 そんな片田舎で突然起こった殺人事件。 被害者の正体もわからず、北のスパイかと疑われる。 純と父親の誠は、謎を解こうとこっそり探偵行為を行うのだが・・。

舞台はもう1つの日本。
戦後北と南に分断され、厳しい統制が行われているという設定。

戦後のパラレルワールドという世界観はともかく、北海道が所謂"北"という扱いで軍事国家的な位置づけなのだが良いのだろうか・・。
自分が北海道の人だったらあまり面白くないかも、と感じたのだが。

要は様々な規制があり、敵国がある世界観が重要なのだろう。
また、こうした世界になっていたかもしれないという作者の思いも反映されているのかもしれない。

ミステリの中ではここぞとばかりに脚光を浴びる探偵が、隠れて行動しなければならない日陰の存在として描かれているのがミソか。

女子高生が主人公のため会話のやり取りに青さを感じたり、事件の真相にそれほど深みがなかったりとあまり面白い小説だとは思わなかったが、色々なパターンへの作者の挑戦心は強く感じた。
シリーズ化するほど人気があるのが不思議だが、続編も図書館で予約してあるので一応読むつもり。
変わった世界観がもっと活かされた作品になっていれば良いのだが。

読了日:2011.11
★★★☆☆

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2011年12月 9日

ruru (20:31)

カテゴリ:国内ミステリー有栖川 有栖

『妃は船を沈める』有栖川 有栖

幸薄い若者たちを集めては、女王のように振舞っている三松妃沙子。 身近で起こった殺人事件に彼女は関与しているのかー? 犯罪学者火村英生&推理作家有栖川有栖コンビの推理シリーズ。

2話に渡って妃沙子が関与する事件。

展開はいつも通りの火村&有栖川シリーズのノリなので慣れたもの。
事件の内容としてはそれほど想像外ではなく淡々と読みこなす。

妃沙子があくのあるキャラクターとして登場するのだが、あまり魅力的でなく存在感が狙われているほど濃く感じなかったところが物足りなさの原因だろうか。
小悪人程度の印象だったので、もっと極端に悪女だとか天然だとかの方が面白そう。

それでも安心して読める気楽なミステリ。
シリーズの読みこぼしをまた読んでいくつもりではある。

読了日:2011.11
★★★☆☆

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2011年11月15日

ruru (00:58)

カテゴリ:国内ミステリー有栖川 有栖

『新装版 マジックミラー』有栖川 有栖

余呉湖畔の別荘で女性の絞殺体が発見される。 疑わしき彼女の夫とその双子の弟には完璧なアリバイがあった。 犯人不明のまま時は過ぎるが、納得の行かない被害者の妹ユカリと推理作家の空知は探偵に調査を依頼し夫の行動を見張る。 そんな中再度別荘内で新たな死体が見つかり・・。

犯人はわかりきっている。
しかし、時刻表とにらめっこのアリバイ崩し、第二の事件の時間経過などトリックがなかなか手ごわい。
双子というミステリの王道パターンについては面白みがないのだが、トリックへの作者のこだわりをひしひしと感じた。

被害者の恵への想いが、夫は軽すぎ、空知は重すぎること。
また友人関係の希薄さなど人物設定には違和感を感じたが、ミステリということでは面白く読むことができた。

後書きにアリバイ講義の作例が載っていた。
気になるのでチェックしておいて後日読んでみたいと思う。

読了日:2011.1.28
★★★★☆

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2011年1月30日

ruru (10:50)

カテゴリ:国内ミステリー有栖川 有栖

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