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『証し』矢口敦子

証し 著者: 矢口敦子 出版社: 幻冬舎 サイズ: 文庫 ページ数: 402p 発行年月: 2008年04月

過去に生活のため卵子を売った木綿子。 病気で子供が産めなくなったことをきっかけに遺伝子上の子供を探し始めるが、ようやく見つけた息子は一家四人惨殺事件の容疑者となり何も言わぬまま自殺していた。 息子の無実を信じる木綿子と、産み育ててきた絹恵の二人の”母”はそれぞれの思いを巡らしながら事件の背景を探る。

今はお金と暇を持て余す立場になった木綿子が、強烈な性格と思考で進めていく謎解きに強引なところが多い。

殺人事件自体はあまり大きく関連してこない小説なのでミステリーより一般小説の趣きでもある。

二人の”母”の異なる立場や考え方、息子恵哉の悩みが描かれており、家族や人間関係の在り方に重点を置いているのだろうが感情移入はしづらい。

何となくまとまっている作品だが心には残らないぼんやりとした小説だった。


読了日:2009.1.21
★★☆☆☆


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2009年1月22日

ruru (23:11)

カテゴリ:国内ミステリー矢口 敦子

『家族の行方』矢口 敦子

家族の行方 (創元推理文庫)
『家族の行方』
矢口 敦子
東京創元社 2002-06

推理作家の有村靖子は編集者に霊能者と思い込まれていた縁で失踪した見知らぬ少年を探すこととなった。
希薄な家族関係が見えてくる中で少年はどこへいってしまったのか?
何故か少年探しに乗り気な息子の真意とは?

少年の影を追ううちに靖子と息子の関係にも変化が出てくる。
「そうか、神にも通り道があるんだ。通り道から遠く離れていると、神の慈悲は受けられないのだ・・」少年がワープロに残した日記から彼の求めていたものが見えてくる。

謎を残したまま結末へ向かうのだが、『家族の行方』というタイトル通り家族の在り方を求めて彷徨う女性的な心理描写がなかなか良い。

読了日:2008.5.21
★★★★☆

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2008年5月21日

ruru (23:49)

カテゴリ:国内ミステリー矢口 敦子

『償い』矢口 敦子

償い (幻冬舎文庫)
『償い』
矢口 敦子
幻冬舎 2003-06

家庭を顧みず妻子を死なせたことでホームレスとなった医師の日高。
流れ着いた郊外の街で火事の第一発見者となったことをきっかけに、妻の介護をする老人、車椅子の女性、ホームレス等社会的弱者が殺される事件に興味を持ち始める。
13年前に誘拐犯から救った少年と再会し交流を深める中でやがて彼を犯人ではないかと疑い始めるが・・。

結構長編だが一気に読めた。

事件の真相を追う刑事や少年と関わることで自我を取り戻していく主人公の胸のうちが丹念に綴られる。
「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるのだろう。」というテーマに基づきそれぞれの登場人物の様々な心の問題が描かれていてなかなか読み応えがあった。

読了日:2008.4.29
★★★★☆

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2008年4月30日

ruru (00:04)

カテゴリ:国内ミステリー矢口 敦子

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