湊 かなえの最近のブログ記事

『白ゆき姫殺人事件』湊 かなえ

美人OLの遺体が発見され、ネットでは様々な憶測が飛び交う。
容疑者は地味な同僚OLか?
被害者と周囲の人々の個人情報が無防備にさらされていく中、事件の真相はどこにあるのか・・。

予想した通りの展開、軽いミステリですぐに読み終わる。
真相や犯人は関係なくただ現代ツールを利用して実験的に書きたかっただけなのだろう。
新しいツールや社会現象などを取り入れたミステリは多々あるが、中身が薄く記憶に残ることはなさそう。

パソコン通信をテーマにした乃南アサ『ライン』を思い出した。
今となっては古い内容だが、バーチャルとリアルの世界観と人間関係の変化などが巧く描かれていたものだ。
比較しても仕方ないが・・。

映像化で話題になっていたが、並行して小説を売ろうと短期間で仕上げて出版されたのだろうか。
映像の方が手法によっては面白くまとまるのかもしれない。


読了日:2014.6.
★★★☆☆

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2014年6月 9日

ruru (00:38)

カテゴリ:国内ミステリー湊 かなえ

『贖罪』湊 かなえ

贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア) (2009/06/11) 湊 かなえ

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空気がきれいなのんびりとした田舎町。
夏休みの小学校で少女が殺されるという事件が起こる。
一緒に遊んでいた目撃者の少女たち3人が一様に犯人の顔を覚えていないと証言したため事件は迷宮入りに。
少女たちはそれぞれ事件の影響を受けながら成長していたが、時効直前を迎えまた運命が動き出す。

湊かなえ2冊目。


『告白』とあまりにも酷似した作品。
『少女』は読んでいないが、あらすじを読む限り似たような雰囲気に感じる。
新作を出すほど作者の狭い世界観が露呈してしまうのは残念なことではないだろうか。
出版社の意向でわざと同じような作品に仕上げているのだとしたら勿体無い。


章毎に視点が変わり、独白が続く形で過去の美少女殺人事件とその後の少女たちの半生が浮かび上がってくる構成は面白い。
これも『告白』と同じなため印象が重なってしまう要因でもあるが、そこは作者の形として良いと思う。

 

”女”を感じる描写が多いので男性よりも女性読者の方が多いかもしれない。

その点私も共感できる箇所は多々あった。

全てを書いてしまう文章力と紋切り型の設定が少々気になるが、一気読みしてしまう手軽さと魅力はある。

それぞれの少女が抱えた心の闇、娘を殺された母親の心情、田舎町への都会の人々の流入などがうまく絡み合っていくのは良かった。

 

『告白』より毒が弱まった分平坦な印象にはなるが、その分安心して読めた作品だった。

読了日:2010.1.3
★★★☆☆

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2010年1月 4日

ruru (12:17)

カテゴリ:国内ミステリー湊 かなえ

『告白』湊かなえ

告白 著者: 湊かなえ 出版社: 双葉社 サイズ: 単行本 ページ数: 268p 発行年月: 2008年08月

ある中学校1年B組の終業式後のHR。担任の森口は、1ヶ月前に事故死とされた4歳の娘の死因は殺人であったこと、犯人はクラスの生徒だと告白して学校を去っていく。 クラス編成もなく2年生となった生徒たちのその後と事件の真相が、学級委員長・犯人・犯人の家族側から語られていく。

あちらこちらで話題だったので文庫化を待たずに購入して読んでみた。

「第一章 聖職者」では、教師の森口が淡々と事件の背景と犯人について生徒たちに語っていく。
娘は1度事故死とされたのだから警察には言わない、但し復讐はさせてもらったという内容。
復讐の内容については物語の軸となるので書けないが、ちょっとあり得ないような設定。

ただし、この独特の語り口と語られる内容はかなり衝撃的なので物語に引き込まれることは間違いない。

第二章以降は、犯人である生徒たちのその後と事件に至るまでの心情が明かされていく。

動機は至ってくだらない子供じみたもの。
しかし、少年犯罪など皆そのようなものではないのか。

担任教師という立場でありながら、被害者遺族となった森口の復讐は物語の最後に遂げられるのだが、その方法がどうかというとまた疑問。

単純に小説としてはそれぞれの登場人物の心情や立場がはっきりと描かれており一気に読んでしまう力はある。

また、現実離れした設定を含みながらも子供たちの世界にリアル感を感じる。

あまり気分が晴れる内容ではないが、 デビュー作でこれだけの作品を書いた湊かなえの今後に期待したい。

読了日:2008.12.2
★★★★☆

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2008年12月 3日

ruru (14:27)

カテゴリ:国内ミステリー湊 かなえ

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