山口 雅也の最近のブログ記事

『生ける屍の死』山口 雅也

死者の蘇りが話題となっているニューイングランドの片田舎。
スマイル霊園を経営する資産家スマイリー・バーリイコーンが今にも最期を迎えようとしている。
遺産相続のために呼び出されたグリンは、お茶会の後に毒によって死亡するが蘇ることができた。
これは遺産相続に絡む殺人事件なのか?犯人は一体誰なのか・・?
自分の死の真相を探る中で、次々と事件が起こり・・。

死者の蘇りという条件付本格ミステリ。

死んでも蘇るというとファンタジーのようだが、防腐剤やらエンバーミングやらのお世話にならねばならないという中途半端なリアル感がある。
死生観を問うようなくだりが多く、かなり内容が濃いので度々ミステリ小説ということを忘れていた。

肉体が朽ちる前に自分の思いを遂げたい・・。
死者と生者が入り乱れて、加害者になり被害者になり探偵になり・・と凝りに凝った作品。

真相も考え抜かれていてしてやられた感があり満足できる。

切ない結末だったが、これだけの長編がしっかり収束していて単純にすごいと思った。
海外小説のような趣も成功している。
綿密に練られたプロットに感嘆。


読了日:2013.3.25
★★★★★

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2013年3月27日

ruru (01:23)

カテゴリ:国内ミステリー山口 雅也

『PLAY プレイ』山口 雅也


PLAY プレイ (講談社文庫)
山口雅也

高名な外科医が愛する本当の家族は・・『ぬいのファミリー』。
インド駐在の家族が拾った不思議なボードゲーム。その日から息子は日々猿のようになっていく・・『蛇と梯子』。
ごみバケツの中で見つかった死体。どうやら大人の隠れ鬼サークルの活動中だったらしいが・・『黄昏時に鬼たちは』。
カスタマイズされたスナッフゲームを手に入れた少年は現実とゲームの世界を行き来する・・『ゲームの終わり/始まり』など遊びをモチーフにしたミステリ短編集。

ミステリと言ってもホラー系。
全面的にホラーではないのだが、無邪気な"遊び"と組み合わさる効果でどの話もすっと背筋が寒くなる。

ありきたりなようで終着点が読めない奇妙な展開が面白い。

この著者の作品はおそらく初めてだったが、独特の世界観に興味を持った。
他の作品も読んでみたい。

読了日:2013.1.
★★★★☆

↓ブログランキング参加中です。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

タグ

2013年2月 6日

ruru (00:00)

カテゴリ:国内ミステリー山口 雅也

このページの先頭へ