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『目線』天野 節子

建設会社社長堂島新之助が、自身の誕生日パーティーの日に死体となって見つかり、状況から自殺と断定される。 しかし初七日の日に再びパーティー参加者たちに新たな惨劇が。 そもそも新之助は自殺だったのか。それともこれは連続殺人なのか・・。

洋館でのパーティー開催日に起こる事件。
参加していたのは家族や友人たちだが、誰もが一般的な普通の人たちの設定ということもあり本格ミステリのような雰囲気は一切ない。

会話が多く読みやすいので何となく一気に読んだが、ミステリとしては全く満足できない。
最後にぶつけてくる"真相"はタイトルからして早くにわかっていたことだ。
ただ多くの登場人物たちの人物像の中に浮かび上がってこないことこそ謎だと思いながら読み進めていただけ。
まさか「実は・・」と仰々しく解決編に持ってくるとはばかばかしすぎる。

堂島新之助に始まり人物像がゆるく、人間関係が掘り下げられていかないことも気になる。

これで"ミステリ"はちょっとないな、という感じ。
『氷の華 』がとても面白かったので期待して読んだのだが残念だった。
また次回作に期待である。

読了日:2011.3.28
★★☆☆☆

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2011年3月28日

ruru (22:58)

カテゴリ:国内ミステリー天野 節子

『氷の華 』天野 節子

氷の華 (幻冬舎文庫 あ 31-1)
『氷の華 』
天野 節子
幻冬舎 2008-06

豪邸に住み、家事は家政婦任せの何不自由無い生活を送る専業主婦の恭子。
夫の愛人を名乗る女から妊娠の事実を告げられ、激昂した恭子はその不倫相手の関口真弓を毒殺する。
しかし愛人が妊娠していたという事実が確認できない。
警察の捜査が迫る中、恭子は自分の犯した殺人に疑問を感じ始める・・。

これが著者のデビュー作らしいが、新人とは思えないくらい巧い。
ドラマ化するらしいが、最初からそのつもりで書いたような脚本仕立ての印象だ。

頭が切れ華のある主人公恭子と職人気質のベテラン刑事の闘いは読み応えがある。

結末はちょっとドラマ的過ぎる気もするし特別手の込んだプロットではないのだが、ストーリー展開や筆力の巧さゆえに一気に読める。

読了日:2008.8.5
★★★★★


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2008年8月 6日

ruru (00:13)

カテゴリ:国内ミステリー天野 節子

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