奥田 英朗の最近のブログ記事

『真夜中のマーチ』奥田 英朗

危ない橋を渡ってきたプロデュース会社の社長ヨコケンと記憶力だけが取柄のダメな会社員ミタゾウは、タッグを組んでやくざから大金を奪おうとするが、謎の美女クロチェに邪魔をされてしまう。
今度はクロチェと手を組んで10億円を手に入れる計画を立てるが、次から次へと問題が起こり・・。

久しぶりの奥田さん。
スピード感溢れるクライムノベルだ。

やくざやマフィアを相手に10億円を奪い取ろうと計画する25歳の若者3人。
それぞれの個性や役割分担も上手く、快適な読み心地。
漫画的なノリや展開で二転三転していく展開が軽快で一気に読んでしまった。

結末もあっさりしていて良かった。
軽く読めて気分すっきり。
疲れた時にオススメ。

読了日:2012.10.6
★★★★★

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2012年10月 8日

ruru (01:33)

カテゴリ:国内小説一般奥田 英朗

『無理』奥田 英朗

無理無理 (2009/09/29) 奥田 英朗

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生活保護者の身勝手さから人間嫌いになった県庁職員。
田舎町から脱出するために東京の大学に受かりたい女子高生。
詐欺まがいのセールスでのし上がろうとする元暴走族。
新興宗教に救いを求めるスーパーの保安員。
やくざ者と手を組みながらも県議会を狙う市議会議員。
地方都市ゆめので繰り広げられる群像劇。


なかなかの長編だが、奥田英郎の文章は読みやすいので大した苦にはならない。

 

色々な立場の5人の人間を追いかけることで、地方都市ゆめのの生活が浮き彫りになっていく構成の群像劇である。

こういった構成の場合徐々に登場人物たちが絡み合って交差していくものだが、触れ合う程度であまり絡んではこないのはやや拍子抜けだった。

こうなるとそれぞれの立場や価値観に立って淡々と進む連作集のような印象だ。

順繰りに5人にスポットを当てることで話の主張もばらけている気がする。


どちらかというと小市民の”低俗性”を書き出そうとしているようだったが、実在しそうなリアル感がある反面、卑しさも人間らしさも中途半端な人間ばかりなので印象が薄い。

殺人などの事件が用意されている割には山場はどこなのかも微妙である。

もしかして結末が山場なのだろうか。 

結末も乱暴すぎて、これだけ長編を読み終わったというのに読後に残る感情が何もないというのはがっかりである。

 

地方都市の実情や福祉の問題点、いわゆる格差社会など現代の問題点をたっぷり盛り込もうとしているのはよくわかるのだが何となく物足りない作品だった。


読了日:2010.1.13
★★★☆☆

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2010年1月14日

ruru (23:07)

カテゴリ:国内小説一般奥田 英朗

『サウス・バウンド』奥田 英朗

サウス・バウンドサウス・バウンド (2005/06/30) 奥田 英朗

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二郎は中野に住む小学6年生。
お父さんは元過激派のフリーライターでいつも家でごろごろ。
区役所の人とけんかをしたり学校に押しかけてきたりと問題行動ばかり起こしては、いつも二郎や家族を困らせる。
今度は急に沖縄の西表島で自給自足生活を送ると言い出して・・。

無国家主義を貫こうとする父親に翻弄される子供たち。
一見普通に思えた母親も実は学生運動の元闘士だった。

そんな両親に育てられてるとどうなるのか?

意外や意外、子供たちは客観的に物を考えられるなかなかの常識人である。
親に共感することもあれば、外の一般社会との折り合いをつけようともすることで第三者的な視点を持ち合わせている。

 

子を諭すのが親の役目と思いきや、親が破天荒過ぎて子供が自然に育っているというわけである。

案外そういうものかもしれない。


二郎は、東京での姿、沖縄での姿と異なる父親の背中を見ながら成長していく。
一貫して父親の共産主義的な主張が続くが、二郎なりにしっかり考え取捨択一できている。

父親の激しい主義主張や湧き上がる物騒な事件に二郎と一緒に振り回されるアップテンポなストーリー展開に飽きない。

子供の成長物語としては清々しく、騒々しいながらも爽やかな小説だった。

 

読了日:2009.11.12
★★★★☆

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2009年11月12日

ruru (16:09)

カテゴリ:国内小説一般奥田 英朗

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