小野 不由美の最近のブログ記事

『魔性の子』小野 不由美

かつて神隠しにあったことがある高里には、彼をいじめた者は祟られるという噂があった。
教育実習で母校を訪れた広瀬は周りから浮く高里に親しみを感じて興味を持つが、噂通り高里の周りでは次々と凄惨な事件が起こる。

『十二国記』泰麒が再び蓬莱に流されていた間の話。
実はこちらの方が先に発表されたものらしい。
ホラーの類に入るらしく、『十二国記』とは一線を画す。

『十二国記』を先に読んで高里(泰麒)の状況がわかっているので内容の把握は容易いが、これだけ読んだ人はどうだったのだろう。
何が何だか分からないまま人が死んでいくように感じないだろうか。
最後突然王が出てきたりするのも違和感があったのでは。

泰麒の失われた時間を知ることができたのは面白かったが、短編程度で良かったというのが本音。
もちろんこちらが先なのでそれは無理というものだが・・。

読了日:2012.8.
★★★☆☆

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2012年8月18日

ruru (00:03)

カテゴリ:国内小説一般小野 不由美

『華胥の幽夢 十二国記』小野 不由美

決して悪政ではないのに国は勢いをつけて傾いていく・・。 台輔采麟は徐々に弱り、采王砥尚と官吏たちの焦りが加速していく中でそれぞれが見た華胥の幽夢とは・・。『華胥』他5作からなる短編集。

十二国記の番外編。

表題の才国、泰麟が見た漣国、祥瓊が去った後の芳国、楽俊と陽子の今、傾く柳国、と見知った登場人物たちのサイドストーリーや今まであまり触れられていなかった国の様子を知ることができてとても楽しかった。
相変わらず時代も場所もコロコロ変わっていくが、さすがにもうこの世界観には慣れたので違和感はない。

ここまで世界は膨らんでいて全く質も落ちないのは素晴らしいこと。
もう少し進行が早ければ言うことはないのだが・・。

楽俊には是非慶国の官吏となって陽子を助けて欲しいのに、とか芳国ではやはり月渓に王になって欲しい!とか戴国はどうなっているんだ!とか色々希望や感想があって落ち着かない。

まさか久しぶりの新刊がまた番外編の短編集とは思えないので、次はやはりしっかりと戴国の内乱を決着させて欲しいのだが・・。

読了日:2012.7.3
★★★★★

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2012年7月 9日

ruru (21:27)

カテゴリ:国内小説一般小野 不由美

『黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉〈下〉―十二国記』小野 不由美

登極から半年、泰王驍宗は反乱の鎮圧へと向かったまま、また台輔泰麒も鳴蝕を起こして行方知れずとなる。 将軍李斎の訴えを受けた景王陽子は、諸国の王と麒麟の力を借りて蓬莱から泰麒を呼び戻そうと力を尽くす。

驍宗の登極で良い方向へ進むと思っていた戴国がひどいことに・・。
行方知れずの王と麒麟。

諸国の王と麒麟たちは、蓬莱へと流された泰麒を探し出す方が簡単だと考えるのだが、なかなか彼が見つからない。

いつの間にか泰麒は高校生に。
少し大人になったのはほっとできるところ。

初めてお目見えの王や麒麟もいて面白かったし、仲間を得た陽子のその後が知れたのも良かった。

しかしこの結末は・・。
その後番外編しか出ていないことを考えると、しばらく戴国の様子は分からない様子。
数ヶ月や1年ならまあ待てるが10年以上時が経っていることを思うと、もう少しきりをつけておいて欲しかったというのが本音。

新潮社に移って新刊が出るのかと思いきやしばらくは新装版の出版が続くらしく期待もできない。
このもやもやした気持ちをどうすれば良いのか・・。

読了日:2012.7.2
★★★★☆

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2012年7月 8日

ruru (19:13)

カテゴリ:国内小説一般小野 不由美

『図南の翼 十二国記』小野 不由美

恭国で先王が斃れてから27年。 豪商の娘として何不自由ない暮らしを送っていた12歳の珠晶は、荒れる母国を見かねて昇山することを決意する。

前作で少し登場した恭王珠晶の登極前の話。

子供だからこその無鉄砲に思える言動の数々だが、国を思い、大人をふがいなく感じて自ら責任を追おうという強い意志を感じることができる。
至らないところは多々あれど、昇山の旅の中で成長していく様子や見守る大人たちとの交流も読み応えがある。

今までは昇山後の話だったので、黄海の旅の過酷さを知れて面白かった。
珠晶の麒麟への言葉はあまりに最もで笑えた。

最後に垣間見えた奏国の様子も興味深い。
そのうちこの国の話も語られるのだろうか。

こちらも番外編らしいが、こうなってくると本編と番外編の区別はつきにくい。
8冊読んでも未だ未知の国ばかりで先はかなり長そうだ。

読了日:2012.7.2
★★★★★

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2012年7月 7日

ruru (20:52)

カテゴリ:国内小説一般小野 不由美

『風の万里 黎明の空〈上〉〈下〉十二国記』小野 不由美

しきたりに疎く、官からも民からも未だ信頼を得ることができない景王陽子。 芳国の公主として何不自由ない生活を送っていたが、父母を殺され仙籍から除されて彷徨う祥瓊。 蓬莱から流され、言葉もわからぬまま苦渋の生活を送っていた鈴。 未だ安定には程遠い慶国で三人の少女たちが出会うー。

やっと陽子のその後。

官吏たちに軽んじられ、自分でもどう動けば良いのか悩み続けて何も出来ない日々。
街に下りて教えを受ける中で、陽子は郷長への反乱軍に加わることとなる。

というわけで陽子の周囲ではやはり生々しい血の臭いがする。
本当に最初のおどおどした女子高生の陽子は何だったのかと笑ってしまうほどの女闘士だ。
どうも落ち着かないが、これが本当の姿なのだろう。

始めの内は自分勝手な祥瓊やネガティブな鈴のターンになるとその人物像にいらいらしてしまったが、三人の少女の人生が絡み合いながら徐々にひとところに集約されていく展開はお見事。

まだまだ不安定ながら景王としてやっと一歩踏み出させた陽子。
この後のストーリーも楽しみ。

読了日:2012.7.1
★★★★★

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2012年7月 6日

ruru (20:58)

カテゴリ:国内小説一般小野 不由美

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