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『水死』大江 健三郎

小説家の長江古義人は父の水死を題材に小説を書くつもりで故郷の四国の森を訪れる。
母が遺した赤革のトランクにはその資料が詰まっているはずだったのだがいざ手にしてみると・・。 小説化を断念して東京へ戻った古義人だったが、妻の病気を機に再び故郷へ向かう。

久しぶりに大江健三郎を読む。

古義人のモデルは当然大江自身で、家族構成や舞台となる四国の森などの背景はある程度予備知識があればすんなりと受け入れられるのだが、それでも読んでいない作品にでも書かれていたのだろうか?と感じる"暗黙の了解"のようなものが多くて読みづらかった。

水死した父と老小説家、彼自身と障害を持つ息子との関係性。
国家と強姦。
登場人物たちの存在意義が徐々に浮き彫りになり、主題へと繋がっていく。

元々本筋を見つけるのにさ迷い歩くような作品が多いが、久しぶりに読んだせいなのか自分の感性が鈍ったのかなかなかぴんとこなかった。
最後の章になってやっと納得できたが、途中はところどころ読むのが億劫になってしまった箇所がある。
短編であればもっとすっきりと心に響いてきたのかもしれない。

読了日:2012.8.
★★★☆☆

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2012年8月18日

ruru (00:36)

カテゴリ:国内小説一般大江 健三郎

『二百年の子供』大江 健三郎

二百年の子供 著者: 大江健三郎 出版社: 中央公論新社 サイズ: 単行本 ページ数: 277p 発行年月: 2003年11月

障害のある真木、慎重派のあかり、論理的で行動派な朔の3兄妹は、四国の森の中からタイムマシーンに乗って過去や未来を行き来する。 子供たちが何を感じ取り、学び、未来に向けてどう生きていこうとするのかを書いたファンタジー小説。 (読売新聞連載)

久しぶりに大江健三郎を読んだ。

子供でも大人でも読むことができるファンタジー小説となっているが、やっぱり大江の世界だと思った。

四国の谷間の森を舞台に、生と死、過去と未来を取り上げ、一見平易な文章でありながら深い意味を感じさせる物語となっている。

全く作風は違うが、『万延元年のフットボール』を思い出してしまった。
過去から現代へ、人から人へと繋がりながら今ここに生きる意味を考えるという点で似ているのだろうか。

登場する子供たちの透明感ある視点が清々しい。
子供向けに書かれた小説らしいので、是非子供たちに読んで欲しい。

読了日:2009.2.10
★★★★★

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2009年2月13日

ruru (21:55)

カテゴリ:国内小説一般大江 健三郎

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