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『尼首二十万石』宮本 昌孝

尼首二十万石尼首二十万石 (1997/08) 宮本 昌孝

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鎌倉東慶寺に駆込んできた大工の妻てる。
百姓のむすめという出自に疑問を抱いた和三郎は江戸まで出向いて探りを入れることに。
意外なてるの正体とは・・。『影十手活殺帖』シリーズ始まりの表題作他。


シリーズを遡りやっと最初の一話へたどり着いた。
和三郎と紀乃の出逢いを読むことができて満足だが、単発の作品として読んだらそれほど面白いとは言えないような気がする・・。
パターンはいつも通りだが、割とあっさりとした筋立てで市助もいないのが残念。

一点和三郎が実子でないことには驚いたが、今後何かストーリーに絡んでくるのだろうか。
例えば実は武士の子なので紀乃との結婚には釣り合いが良いとか?

単行本自体あだ討ちという共通テーマはあるものの、時代も江戸、室町、戦国とまちまちで登場人物もがらりと変わる短編が集められているので一話ごとに頭を切り替えなければいけないのも読みにくい。

長谷川平蔵やら織田信長やらと著名な歴史人が登場してくる楽しさがあるので、各個のエンターテイメント小説としては面白く読むことができた。


読了日:2010.4.21
★★★☆☆


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2010年4月22日

ruru (14:48)

カテゴリ:国内小説一般宮本 昌孝

『影十手活殺帖』宮本 昌孝

 

影十手活殺帖 (講談社文庫)影十手活殺帖 (講談社文庫) (2002/06/14) 宮本 昌孝

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夫と離縁したい妻たちが駆込む鎌倉東慶寺。
情に厚い寺役人の市助、忍びの末裔で門前の餅屋の息子和三郎、東慶寺に奉公中の公儀お庭番息女紀乃らが、女人救済のために駆込女たちの背景を洗い邪魔者を排除していく。

 

先日読んだ『おねだり女房 影十手活殺帖』の前作。

和三郎と紀乃の馴れ初めなどがわかるのかと思っていたら更に前作があるらしく、既に二人の関係は定着していた・・。

 

その点は少し拍子抜けしたが、駆込女が抱えてくる様々な事情や背景に浮かび上がる悪事などを解決していくという設定には慣れてしまったので楽しめた。

 

主軸はお節介な離婚調停といったところで、それぞれの事情は現代に通じるものも多く違和感無く読むことができる。

 

ただの夫婦仲のこじれではなく背景に揺らぎない悪が存在してくるので、和三郎の活躍も華々しいものとなっている。

すぐに殺して排除する辺りが単純すぎる気がするが、娯楽時代小説としては王道と言えるだろうか。

 

女性の言葉や立ち振る舞いなど、極めて男性視点だと思うところは多々あるが気軽に読めて面白かった。

 

読了日:2010.4.10
★★★★☆

 

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2010年4月12日

ruru (12:31)

カテゴリ:国内小説一般宮本 昌孝

『おねだり女房 影十手活殺帖』宮本 昌孝

おねだり女房 影十手活殺帖 (講談社文庫)おねだり女房 影十手活殺帖 (講談社文庫) (2010/03/12) 宮本 昌孝

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縁切り寺として名高い鎌倉東慶寺に駆け込んでくる「駆込女」の背景には様々な思惑や揉め事がある。
情深い寺役人の市助と忍びの末裔でもある餅菓子屋の和三郎が、女を助け時に探りながら真実を暴き出していく。

 

駆込女を題材にしているのが面白い。
ただ人情ミステリのイメージで読み始めたものの意外と斬って斬られてと血なまぐさかった。
帯にあるような「男女の機微」といった細やかな心理描写を書いた作品というよりは捕り物系事件簿と言えるのではないだろうか。

夫と離縁したい女が東慶寺にやってきたところからストーリーが始まり、すぐに女に肩入れする優しい市助とそんな市助を敬愛する和三郎という組み合わせが丁度良い。

 

まあ男性の視点で書いた女像だなあと苦笑したくなるところも多々あるが、短編連作集で軽く読めるところが楽で良い。


読了日:2010.3.31
★★★★☆

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2010年4月 1日

ruru (15:19)

カテゴリ:国内小説一般宮本 昌孝

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