社会・ルポ・ノンフィクションの最近のブログ記事

『悩みのるつぼ〜朝日新聞社の人生相談より〜』岡田斗司夫


朝日新聞人生相談よりピックアップされた悩みと回答、またその回答を導き出すまでの考え方などがまとめられている。

思春期の真剣な悩みから人から見ればどうということのない悩みまで、多種多様な悩みに独特な回答をしていく著者。
個人的な見解には共感もあれば違和感もあるが、相手を傷つけずそれでいてびしりと厳しい一言が効いていて面白い。

人の悩みを聞いた時、どうしても自分に当てはめて考えてしまいがちなもの。
冷静な分析と共に相手の気持ちを理解するという思考のプロセスと立ち位置が整理されていてとてもよく理解できた。


読了日:2014.2.8
★★★★☆

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2014年2月 9日

ruru (15:27)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う──「介護崩壊」時代に親子の絆を守る』和田 秀樹


負担費抑制のために在宅介護方針を進める政府。
実際には家族に大きな負担を強いており、介護者のうつ病発症や自殺など様々な問題が起こっている。

施設に入れるのは可哀想だという風潮の元、実際の介護は専業主婦の嫁任せ。
その上今後は女性も働いている割合が増え、負担を分け合う兄弟は減り、独身の単身者介護が増えていくのは間違いないのだから破綻は目に見えている。

著者は医師として医療側の問題点も挙げている。
複数の疾病を持つ老人を総合的に診ることができる専門医師は少なく、認知症認定やフォローも医師個人により格差がある。

介護保険財源は介護保険料50%、国25%、都道府県12.5%、市区町村12.5%とのこと。
そのため地域によってこれまた格差が出ているというのは、赤字自治体が増える中この内訳もどうなのか。

介護のあり方や延命の考え方などもっと公に議論されるべきと言うのは最もな話。

全体としてはあまり介護について知らずに漠然と不安を持っている人のために書かれているようだ。
既に介護が身近にある身としては同意や共感はあるものの新しく感じることは少なかった。

いつになるかわからないけれど将来介護問題が降りかかりそうだと考えている人におススメ。


読了日:2014.1.14
★★★★☆

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2014年1月14日

ruru (15:16)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『女ノマド、一人砂漠に生きる』常見 藤代


エジプトの遊牧民女性と暮らしを共にしたルポタージュ。

ラクダを連れ女一人で砂漠で暮らすサイーダは、定住地に落ち着く家族たちと離れて昔ながらの暮らしを大切にしている。
ラクダと共に砂の上で眠り、砂と炭でパンを焼き、天気や足跡を読むー。
時に死と隣り合わせの状況もあるが、自由と責任が混在した開放感のある暮らしだ。

著者は女一人で遊牧民の輪に飛び込み、文化と風習の違いに戸惑いながら彼らとの距離を縮めていく。

サイーダとの砂漠の暮らしを中心に、町での遊牧民の生活やイスラム教徒の恋愛・結婚事情など女性ならではの視点が特徴。
女性に不平等に思える様々な決まりごとにも良い面もあることやイスラム女性の本心などを少し知ることができた。

日本の価値観では理不尽に思えることが多いが、弱い立場で小さくなっているイメージだった女性たちが意外と逞しく生きている。
また、男女間の関係が厳しい中女性同士の会話は日本以上に赤裸々で驚いた。

何百年も変わらぬ暮らしなどあり得ない。
変わらぬもの、変わりゆくものが交差して今がある。
現実の遊牧民の生活の一端を知ることができて面白かった。


読了日:2013.12.28
★★★★☆

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2013年12月28日

ruru (22:33)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『いつだって大変な時代』堀井 憲一郎

人はすぐに「今は大変な時代だから・・」と言うが、それは単なる自己愛でしかない。
今も昔も皆同じことを言っていないか。
ただ自分が存在している時を特別なものだと信じたいだけなのだー。


震災前後に発行されていたメールマガジンをまとめたもの。

「震災が起こる前にもやはり大変な時代だと言っていなかったか?」
と言われれば正にその通り。

時代のせいにするのは簡単だ。
社会の風潮や論調を受け入れるために自分の都合に合わせて利用しているだけに過ぎない。

本書では気象情報、新しい商品やサービスの登場、常識の変化から名づけや無縁社会などの社会現象など多岐に渡って著者独自の理論が展開されていく。

自分たちが時代に選ばれているのではなく、自分たちの選択の結果が今という時代を築いている。

1つ1つでは共感できるところできないところと分かれるが、視点のおきどころが面白い。


読了日:2013.12.
★★★★☆

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2013年12月13日

ruru (14:59)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

『1941 日系アメリカ人と大和魂』すずき じゅんいち


『東洋宮武が覗いた時代』『442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍』『二つの祖国で・日系陸軍情報部』と日系アメリカ人の歴史を追ったドキュメンタリー映画を撮った著者による。

映画の裏話と共に、アメリカに移住した日本人という客観的な立場から日系アメリカ人について知ったことや感じたことを記している。

国と国民とは何か?

山崎豊子の『二つの祖国』(『山河燃ゆ』でドラマ化)は、日系アメリカ人の間では不人気だったという。

私にとっては戦時下の日系アメリカ人のイメージ通りだったので、そうだったのかと驚いた。
気持ちが二つに引き裂かれ、アイデンティティに苦悩したに違いないというのは単純で軽薄な考えだった。

全く違う立場で人の気持ちを想像することなどたかがしれている。

この本を読んで日本に住む日本人には到達し得ない複雑な感情について初めて知った気がする。

また、戦時下での判断が今の日系社会にも反映し続けていることにも衝撃を受けた。

米軍に入隊して戦った者、アメリカに忠誠を誓った者、日本に忠誠を誓った者で未だに日系人社会は分断されているのだという。

日本にいて学校で学ぶだけでは全く知りえないことが多々ある。

これが日系社会の全てではないが、一端に触れることができ、新しい視点を得ることができた。


読了日:2013.10.29
★★★★★

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2013年10月30日

ruru (12:29)

カテゴリ:社会・ルポ・ノンフィクション

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