没後70年 竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち@山種美術館

山種美術館の"『没後70年 竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち』青い日記帳×山種美術館・ブロガー内覧会"に参加してきました。

121020.jpg

これは美術ブロガーTakさん弐代目・青い日記帳と山種美術館のコラボ企画。
限られた人数で鑑賞でき、館長さんのギャラリートークもあれば写真撮影も可能、和菓子まで付いていると言うお得な内容です。
Takさんのツイッターを見て申し込みました!

17時の閉館後から受付開始。
TLを見ると土曜日だったので日中は混雑していたみたいですね。
それを100人弱で貸しきれちゃうのだからそれだけで幸せな気分(*´∀`*)

121020b.jpg

まずはTakさんからツイッターやFBの楽しみ方などのお話があった後、山崎館長のギャラリートーク、自由鑑賞という流れでした。

ギャラリートークでは着物姿が美しい館長さんが、1点1点丁寧に解説をしてくださいました。

この展覧会の顔とも言える『班猫』。

121020d.jpg

細密な毛書きで猫の柔らかな質感が出ていて魅力的な作品です。
エメラルドグリーンの瞳は金色の光沢にも注目。
気品が漂います。

モデル猫の写真も展示されていました。

121020e.jpg

・・・・!?
普通の猫じゃないかと^^;
白黒写真のせいでしょうか。
かなり美化されている気が・・。
でも鼻周りなど確かにこの猫がモデルのようです。

全体写真が上手く撮れていなかったのでどアップ画像になってしまいましたが、余白のバランスが見事な作品でもありました。
落款・印章の位置まで考えこまれているそうです。
そう言われてみるとこのバランス以外にあり得ないような気がしてきます。
是非美術館で実物を観て確認してください。


こちらの『熊』はユーモラスなデフォルメが目を引きます。

121020j.jpg

漫画っぽい表情につい笑ってしまいました。
憎めない顔していますw
デフォルメされているけれど、体つきや毛のふんわりした様子などはリアルなところが素晴らしい。

121020k.jpg

鳥を描いた作品もいくつか展示されていました。
その中で私が気に入ったのは『春雪』の鴉。

121020n.jpg

春の雪というタイトルですが、私は深深と冷え込む冬を想像してしまいました。
冷え込む中カラスが羽を膨らませて寒さと戦っている。
そこにある小さな温かさ・・というイメージです。(全然違うかもしれないですが)
ハラハラと舞う雪の描写も透明感があって美しいです。

一方こちらはちょっと違和感があった『双鶴』。

121020q.jpg


鶴を描くのに苦心していたという栖鳳。
鶴を飼いたいと望んだもののどうしてもかなわなかったそうです。
そんな話を聞いたからでしょうか。
どことなく完全燃焼していないような雰囲気を感じてしまいました。


栖鳳は色々な動物を魅力的に描いていますが、描き方も工夫しているのだとか。

こちらは『飼われたる猿と兎』。

121020m.jpg

右側には輪郭線なしのふんわりした質感の猿、左側には輪郭線でくっきり描いた兎が対になっています。
屏風ならではの世界観ですねえ。


また、この展覧会では"京都画壇"の括りで他の作家の作品の展示もあります。

応挙~\(^o^)/
好きなので。

このユーモラスな虎の表情がたまりません。
迫力ある筆遣いなのに可愛らしい印象なところが良いですね。

121020f.jpg

『雪中双猿図』も何か良いのよね・・。
一番気に入っているかも。

121020h.jpg

猿の表情が好き。

121020i.jpg

他にも長沢芦雪、与謝蕪村、森狙仙、上村松園、橋本関雪などなど・・栖鳳と時代を前後した京都画壇の画家たちの作品が紹介されています。

その中で気になったのは村上華岳の『裸婦図』です。
(写真はちょっとゆがんでますが;)

121020r.jpg

実はあまり好きでない画家だったのですが、こちらの作品には否応なしに惹かれてしまった!
なんだろうなあ、この柔らかさと女性の表情の深さでしょうか。
う~ん、不思議。
でも出会えて感謝、です。


のんびりじっくり鑑賞していたら展示室にはほとんど人が残っていない状況に∑(゚ω゚ノ)ノ
どうしていつもこうなのか。。

皆さんとっくに一階に上がってティータイム&ツイッター・FBのリアルタイムレポートに入っていた模様。

カフェスペースでは栖鳳の作品にちなんだ特製和菓子をいただけました。
5種類あったのですが、私は「めで鯛」をチョイス。
上品な漉し餡入りで美味しかったです♪

121020u.jpg


栖鳳は大観と並び称された画家ながらそれほどメジャーでないというお話がありました。
どうでしょうか・・大観に比べたらそうかもしれないですね。

でも繊細で美しい筆遣いを間近で感じることができ、馴染みやすい動物画などで構成された魅力的な展覧会になっていますので出かける価値はありますよ♪



夜の山種美術館はいつもと違う顔をしていました・・。
121020c.jpg


(2012.10.20)


「没後70年 竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち」

■会場:山種美術館(東京都渋谷区)
■会期:2012年9月29日(土)~11月25日(日)
■休館日:毎週月曜日
■開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)





タグ

2012年10月25日

ruru (23:24) | コメント(2)

カテゴリ:旅行・イベント美術館・博物館鑑賞

コメント(2)

こんばんは。そうそう!などと思いながら楽しく読まさせていただきました♪ 熊さんと応挙の虎、かわいいですよねー。猫の写真とか、鶴とか(^^;)けっこうおんなじ~と思いましたw 日中は混んでたんだぁ、じゃあ私たちとっても恵まれた環境でしたね。


さわさん、こんばんは。
写真も撮れたし盛りだくさんだったからまとめるのが難しかった!
感想が結構同じと聞いて少し安心しました^^;

ゆっくり鑑賞できて恵まれてたみたいですよ~。



« 琵琶湖をめぐる近江路の神と仏名宝展@三井記念美術館 | ホーム | 篠山紀信展 写真力@東京オペラシティアートギャラリー »

このページの先頭へ