美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年展@東京国立近代美術館

東京国立近代美術館がこの秋リニューアル!
現在「美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年」展が開催されています。


121107f.jpg


この展覧会の夜間特別観覧会に当選したので出かけてきました。
1点撮りでなければ写真撮影もOKでした♪
(まあ元々常設は撮影OKの美術館ですが。)

121107g.jpg

(エレベーター周り)


まずは地下の講堂で鈴木研究員によるミニレクチャー。
リニューアル内容の説明後、今回の展覧会の解説を簡単にしていただきました。


"美術にぶるっ!"という変わったタイトルについては

「美術にふるえたことがありますか?」

というテーマの下、感動した作品だけでなく何か負の感情が沸いたものも含めて美術からの刺激を喚起するという意味(←私的咀嚼^^;)でつけたそうです。


コレクション名品展ではなく、重文13点も一挙公開、第2会場の「実験場1950s」との連動など構成の説明から力の入りようが伝わってきました。
期待が高まります!


その後は自由観覧。
本来は4階のコレクション展示から鑑賞するのですが、混雑しそうだったので第2部の「実験場1950s」から観ることにしました。

入口からガラッと雰囲気が違いますね。


121107h.jpg


「実験場1950s」は国立近代美術館が開館した1952年にちなみ、1950年代の美術の精神と活力にスポットを当てた展示です。

入場と同時に始まったのは"原爆の刻印"コーナー。
原爆ドームや被爆者を被写体にした土門拳と川田喜久治の力強い写真が並びます。


121107i.jpg


1950年代というのは、未だ戦争の影が色濃く残っていたのだというところから展示を始めたのでしょう。


「もはや戦後ではない」とは1956年の経済白書の言葉ですが、その同時期に写真家たちは広島でこんな写真を撮っていたわけです。


ああ・・やはり上から順番に観れば良かったか・・。
ぼんやりと松園やら龍子やら美しい日本画を目当てで出かけたので衝撃が大きかった・・でも目が離せない・・。


その後も写真、絵画、造形物や映像など様々な作品が続きます。


戦争を経験した芸術家たちの作品で取り上げられる死や肉体、強いては人間そのものの捉え方は、やはり私たちが考えるものよりも生々しさを感じる気がします。

今回河原温の『浴室シリーズ』がどっさり公開されていますが、これなども肉体を執拗に物体化することで、逆に生への執着を感じさせられた気がします。
どういう解釈が正しいのかはわかりませんが。


同時にこの時代は失ったものを取り戻そう、より良い未来へ動き出そうというパワーにも満ち溢れています。

『暮らしの手帖』コーナー。

121107j.jpg


『カメラ』のコーナー。

121107k.jpg


経済成長に伴う開発や反発をテーマにした作品も多数ありました。

121107l.jpg

121107m.jpg


安保闘争などをモチーフにした作品も。

121107n.jpg


戦争を挟んで価値観がまるで変わった1950年代。
戦争の記憶と経済成長の狭間で自分自身の価値観が問われる時代でもあったのではないでしょうか。

前出の鈴木さんが現代人もヒントを得られるのではないかと仰っていたのが印象的です。

さて。
夜間鑑賞会の時間は2時間ほどだったので、もう時間がなくなってしまいました^^;

図録と招待券までいただいたので、上階の「第1部 MOMATコレクション」はもう一度出かけるつもりです。


4階入口の写真だけ。
ほら、こんなに変わっちゃいましたよ~。

121107o.jpg


(2012.11.7)


「東京国立近代美術館60周年記念特別展 美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」
■会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区)
■会期:平成24年10月16日(火)~平成25年1月14日(月・祝)
■休館日:毎週月曜日(祝日又は振替休日にあたる場合は開館し、翌日休館)と、年末年始(12月28日~1月1日)。ただし、12月25日は開館。
■開館時間:午前10時~午後5時 (入館は閉館の30分前まで)
*金曜日は午後8時まで開館

タグ

2012年11月11日

ruru (19:05) | コメント(2)

カテゴリ:旅行・イベント美術館・博物館鑑賞

コメント(2)

こんにちは。当選おめでとうございます♪2時間で、招待券もいただいたならruruさんの夜間鑑賞大成功ですね。今回は空いてるところをゆっくり。日本画は時間気にしないで後日のんびり。楽しくてよかったです(^-^)


« ジョルジュ・ルオー・IラブCIRCUS@パナソニック汐留ミュージアム | ホーム | 中国 王朝の至宝@東京国立博物館 »

このページの先頭へ