尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-@東京藝術大学美術館

東京藝術大学美術館では「尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-」が開催中です。


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こちらは太平洋戦争中に日系アメリカ人の方々が強制収容所で制作した作品を集めた展覧会です。


当時12万人以上の日本人移民と日系アメリカ人が手荷物1つで砂漠の中などの強制収容所へ送られたそうです。

子供たちをアメリカ軍兵士として送り出し、自分たちは収容所から出ることが許されない生活。
アメリカ人として忠誠を誓いながらも、創り上げられた作品はどれも全て日本そのものです。


何もない収容所生活の中で作り出した生活用品。
机、椅子、籠やそろばん、そして仏壇まで。

精一杯生活を彩るために、拾った木切れや掘り出した貝殻で作った置物や装飾品。


粗末な材料からここまでの物が作れるのだという驚きだけでなく、何よりもその高い精神性に胸を打たれます。
厳しい状況におかれても表現することまでは奪えない、これが人間の本質なのだと強く感じます。


芸術とは技術ではないということをありありと感じることができる展覧会になっています。
この展覧会を藝大の中にある美術館で開催することにも大いに意味があるような気がしました。
芸術とは何か?
作品とは人間そのものなのではないか、とか思索にふけってしまいます。


写真撮影OKみたいでしたが、何だか色々考えてしまってカメラを向けられなかった。。
でも別にしんみりした展覧会というわけではなく、芸術性の高い展示物を無料で鑑賞できる展覧会になっています!






ところで。
今更ながらですが、藝大に平櫛田中記念室なるものがあることを初めて知った!
時折開くようですね。

丁度「平櫛田中コレクション2012」(12月12日(水)まで)が開催していました!


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こちらも無料。
平櫛田中作品だけでなく、弟子の作品や田中が集めた彫刻作品が展示されています。


これがね~。
私ごときの目で見た話ですが、やはりどうやっても田中の作品は別格に見えるのですねぇ。
なんだろうなあ、本当に魂のこもった木彫だって感じるのです。
素晴らしい 。゜゜(´□`。)°゜。

 





藝大では「中島千波 人物図鑑」も開催中。
藝大退任展だそうです。


「尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-」の会場の上階で開催されているのですが、ガラッと雰囲気が違います。

こちらも無料で公開されています。
同じ日に見ると気持ちの切り替えが難しいかもしれないです。
新鮮な気持ちで中島さんの芸術性を感じた方が良いかなと。
"プロ"の精神世界の表現に圧倒されます。





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(夕方の上野公園)


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(旧東京音楽学校奏楽堂)


(2012.11.15)

「尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-」
■会場:東京藝術大学大学美術館(東京都台東区)
■会期: 2012年11月3日(土・祝)- 12月9日(日)
■休館日:毎週月曜日
■開館時間:午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
■観覧料:無料

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2012年11月24日

ruru (23:35)

カテゴリ:旅行・イベント美術館・博物館鑑賞

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