飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―@東京国立博物館

少し前になりますが、東京国立博物館で開催中の「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」へ行ってきました。

王義之展も開催しているのは知っていたけれど、円空の方が本館とは予想外。
メインが王義之だったとは・・。


130222.jpg


私には書の良し悪しが未だよくわからないので・・平成館に向かう人の波を無視してまっすぐ円空展へ。


130222b.jpg


日本各地を巡り、生涯で12万体の仏像を彫ったという円空。
そのため目にすることは難しくはないものの、一堂に会すことはなかなかないのではないでしょうか。
今回は円空仏100体がトーハクに集合しています!
100体!!
両面宿儺坐像も来ています!!!

円空は仏師のようにじっくりと彫り上げるのではなく、その場にある木から仏像を掘り出して気軽に庶民にも渡していたとか。
そのため作品は、ノミの勢いが残る彩色も飾りもない素朴な仏像ばかりです。
木にはしごをかけて仏像を掘り出す絵が残されていてますが、おそらくその場で思いついたまま彫り出していたのでしょうね。

会場に入った途端様々な大きさの仏像たちが林立。
飛騨の森のイメージという展示方法が素晴らしいです。
本当に森の中に迷い込んだような気持ちになるし、自然と仏が一体化している様に圧倒されてうるっときた。。

優しく微笑む仏たち。
まるでたった今木から生まれ出たようです。

ほとんどが一木造で木の年輪や形状を活かした作り。
鎌倉時代などの崇高な仏像と比べると、表情がとても人間的で親近感がわきます。
仏教が生活に溶け込んでいた江戸時代という背景もあるのでしょう。

仏様というよりは、木に宿る神様がひょっこり顔を出してきたような。
そばで見守ってるよ~と語りかけられているような不思議な気持ちになってくる^^;

身近にあって信仰の拠りどころになるというのは本来の仏像のあるべき姿なのかもしれないなあ。


本館の特別展なのでスペースも狭く中規模展覧会でしたが、この空間から出たくないと思わせる濃密な展覧会でした。


まだ2013年序盤だけど、今年のベスト10に入る予感。
私が木彫好きだからかもしれないですが。

(2013.2.22)

「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」
■会場:東京国立博物館(東京都台東区)
■会期:2013年1月12日(土)~ 2013年4月7日(日)
■休館日:毎週月曜
■開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、3・4月の金曜日は20:00まで、4月6日(土)、7日(日)は18:00まで)

タグ

2013年3月 8日

ruru (00:22) | コメント(2)

カテゴリ:旅行・イベント美術館・博物館鑑賞

コメント(2)

ルル様
はじめまして!
12月に私も円空仏展へ行きました。
「本来の仏像のあるべき姿」という言葉に、同感です。
仏様の中には、なでられて頭の部分が丸くなっているものもあり、身近な信仰の気持ちに、心が温かくなりました。
大作の、2mのほどの高さの大木に頭と腕だけ彫った金剛力士(仁王)立像も、印象に残りました。


>緑のかたつむり様

初めまして!
レスが遅くてすみません。

円空仏展は素晴らしかったですね。
金剛力士(仁王)立像は迫力がありましたね!
木の形や節などの模様を活かした彫刻が自然に添っていて良いなあと思いました。

病人が出ると貸し出されたり、子供の遊び道具にされたりと、本当に身近な仏様たちだったそうですねぇ。
今回は楽しちゃいましたが、お寺を巡って拝顔するのも憧れます^^


« 冬のぼたん祭@上野東照宮ぼたん苑 | ホーム | エル・グレコ展@東京都美術館 »

このページの先頭へ