三月大歌舞伎@御園座

とうとう歌舞伎を観るために遠征してしまいました。
場所は名古屋の御園座です。


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今月で閉館の御園座。
人生初かつ最後と相成りました。

歴史ある劇場のようなので残念ですね。
でも、去年夏あれほどチケット入手が困難だった澤瀉屋の襲名披露公演が、思いつきで買えるほど余っていたことを考えると推して知るべしかもしれません。
なんとか再建できると良いのですが。


目の前には歌舞伎のからくり時計がありました!

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今月の公演は猿翁、猿之助、中車の襲名披露の三月大歌舞伎。
折角新幹線で行くので昼夜ぶっ通しで観ました (`ω´)

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昼の部

一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)
                 長兵衛       中 車
               馬士弥太八       右 近
                妹おいね       笑三郎
                堀尾茂助       月乃助
                猟人伝蔵       弘太郎
                父長九郎       寿 猿
                巫女小鈴       春 猿
                 僧法善       猿 弥
                 七之助       門之助


二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
         老女岩手実は安達原鬼女  亀治郎改め猿之助
               山伏大和坊       門之助
               山伏讃岐坊       右 近
               強力太郎吾       猿 弥
               阿闍梨祐慶       梅 玉


三、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
                真柴久吉  猿之助改め猿 翁
              石川五右衛門       右 近


夜の部

一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
                曽我五郎       右 近
                 静御前       春 猿
                曽我十郎       笑三郎


ニ、ぢいさんばあさん
               美濃部伊織       中 車
                 妻るん       笑 也
              宮重久右衛門       猿 弥
                戸谷主税       薪 車
               石井民之進       弘太郎
                宮重久弥       月乃助
              下嶋甚右衛門       右 近


                      猿之助改め猿 翁
                      亀治郎改め猿之助
                           中 車
                           幹部俳優出演


四、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  川連法眼館の場
  市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候

       佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助
                駿河次郎       門之助
                亀井六郎       右 近
                  飛鳥       竹三郎
                川連法眼       段四郎
                 静御前       秀太郎
                 源義経       藤十郎


猿翁は体調不良で休演でした。
ご回復と復活を強く願います・・。

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スケジュールは下記の通り。


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昼の部は中車主演の「小栗栖の長兵衛」から。
村の鼻つまみ者が、実は明智光秀を討った手柄者と判明。
周りの態度が一変していくというわかりやすく楽しい内容。
歌舞伎に不慣れでも戸惑いなく笑えるのではないでしょうか。
安心して観ていられる役者陣による安定した芝居だったと思います。


「黒塚」は一変して重々しい雰囲気。
老女岩手は実は鬼女であり、阿闍梨祐慶一行との戦いののち姿を消すという舞踊劇。

踊りには定評がある猿之助なのでさすがの迫力でした。
舞台の雰囲気もあって、悲しみと怒りが渦巻くしんとした空気感が良かった。

仏倒れもすごかった!

祐慶は風格ある梅玉さんで、重厚な舞台になっていました。


「楼門五三桐」は右近さんの五右衛門、巧かったなあ。
ここで猿翁が出演できれば盛り上がりも最高潮だったかと思いますが、代役の中車も堂々たる演技で華やかな幕締めでした。


しかし、二階席が空き過ぎ。
"満員御礼"が出ているのにガラガラです。
企業が付き合いでまとめて買ったとかでしょうか。
「席の移動はしないでください」のアナウンスが何度も流れていたけれど、前方があれほど空いていたら移動する人も出てくるでしょう。
なんだかなあ・・"満員御礼"の事実が欲しいだけでは?とか思っちゃいました。
観客席の熱量が少なくて寂しいものがありました。


夜の部は「春調娘七種」から。
お正月っぽいイメージなので、時期には?だったけれど歌舞伎らしい華やかな舞踊劇で心が沸き立ちました。


「ぢいさんばあさん」は、悲しい話。
37年離れ離れになっていた夫婦が再会するものの、お互いがよくわからず・・。
中車と笑也さん、悲しみの中にもユーモラスな間を生み出していてとても良かったです!
泣けた・・。
掛け声もたくさん上がって皆感動。


夜には口上がありました。
御園座には坂田藤十郎さん、片岡秀太郎さん、中村梅玉さん、坂東竹三郎さんが華を添えてくれていました。
段四郎さんがいなかったけれど、体調不良でしょうか。心配です・・。


最後は出ました!「義経千本桜 四の切」です。
これはまあ体力使い倒しで大変な役なれど、猿之助の魅力が存分に味わえる魅力的な演目。
狐の可愛さ、親を思う切なさ、激しい動き。
大変な舞台だなあと思いながらも大いに楽しませてもらいました。
最後の宙乗りはかなり近くで観ることができて大興奮!
狙い的中。安い席も良いことあるよ。

しかし藤十郎さんと秀太郎さんの声が良く聞こえなかったのは後方の席だからでしょうか・・。
お年でお疲れなのかとも思いますが、役者の向きによって聞きづらいこともあったし音響設備の影響もあるかもしれません。


夜の部は観客もぎっしり。
熱気もあって雰囲気も良かった。

1日がかりの観劇でしたが、パワーをもらってきました♪
名古屋まで出かけた甲斐があるというものです。

名古屋では「猿之助の軌跡展」が開催されるようです。
どうせなら観たかったけれどまだ始まってなかった。
残念。

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(2013.3.12)

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2013年3月17日

ruru (10:28)

カテゴリ:旅行・イベントコンサート・芸術鑑賞

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